第75:ジャスシティーの狂犬
ジュネッス魔法剣術学園を舞台にした、暴走し巨大な怪物と化したハンナ率いるウイングイーヴィルウルフ軍団との死闘。
そんな中、ジャスシティー冒険者ギルド会長を務める犬人族の青年であるゲン・ハウディンがゆっくりと一同の前に駆けつけて来た。
ハルカ「ゲン会長! 来てくれたんですか!?」
ゲン「あぁ、今回だけの大サービスさせてもらうぜ!」
ゲンは余裕な感じでそう言い、専用のソードを手に握り、一気に駆け出した。
ゲン「ぬお〜〜〜〜〜!!」
ゲンは勢いよく走りながらソードを豪快に使いこなし、ウイングイーヴィルウルフを次々と斬り倒していった。
ゲン「くらいやがれ、ワイルドインパント!!」
さらにゲンはソードの刀身に赤いオーラを纏わせ、それを勢いよく縦に振り大型の斬撃波を繰り出し、ウイングイーヴィルウルフを一気に7体も撃破した。
その活躍ぶりに多くの味方陣は驚愕していた。
そんな中、バルキリーマイスターズの面々はそれぞれこう述べていた。
エルル「ゲン会長、すごいです〜…」
アスマ「速いだけじゃなく、斬撃の1撃1撃に重みも感じる…見ているだけで分かるわ…!」
イザベラ「さすがは『ジャスシティーの狂犬』ね!」
ハルカ「そんな異名あったんだ」
ゲンの剣術レベルは、潜在能力を解放した今のマリーと同じ130である。
だがその気迫とこれまで培ってきま経験値も加わっており、その無双ぶりはマリー以上でもあった。
とはいえハンナの憎しみの雄叫びが再び鳴り響き、再び彼女の体からウイングイーヴィルウルフの群れが召喚されていった。
ゲン「あのバケモンが元凶みてーだな!」
ゲンはハンナも攻撃しようとするが、それをトムが止める。
トム「待ってください! 彼女は学園の友人なんです! 悪魔族のせいでバゲモノになってしまっただけで!」
ゲン「マジかよ!? やりづれーなぁ…」
ハンナ「…してくれ…」
トム「えっ?」
すると憎しみに呑まれ、理性を失っていたはずのハンナが言葉を喋り始めたのである。
マイリー「お姉ちゃん…?」
トム「理性が少し戻ったのか!?」
ハンナ「殺して…くれ…! たの…む…!」
ハンナは目から涙をポロポロと流しながら、一同にそう頼むのであった。
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