姫な狐になりました。
フ〇ンズではありませんよ。
森の木立から差し込む朝日を浴びて私は目を覚ました。
再び二本の脚で大地を踏みしめて立ち上がれる事に感動する。
但し逆関節なので爪先立ちみたいになるのはまぁ仕方ない。
ニンゲン辞めちゃった私は果たして、どんな獣の特徴をば
兼ね備えていたりするのだろうか。と確認する事に。
両手はニンゲンのお手てなので手袋買うのにも問題なし。
視界にちらりちらりと映り込む尻尾はやっぱり狐さんカラー
なので、ほぼ狙い通りなんだけれども。
あれ。・・・やけに目線が低い様な。
「持ってかれたーっ!?」と慌てるなかれ焦るなかれ。
一から人体錬成を目指した結果、禁忌に触れて片腕義手に
成ってしまった某錬金術師とはシチュとか難易度とかは違う
けれども「等価交換」なんて小難しい理論は良く分からない
私じゃ失敗して単なる肉塊にその魂を宿す羽目にならなかった
だけマシではあろうと諦めるしかないわね。って、そうじゃない。
20数年生きてきた心算だったけれど、現在の精神状態に左右
されてしまったのか知らないけれど、どーみたって10代です。
はて。いつ私は謎の組織に妙な薬飲まされたんです?
とボケた所で現実は変わらない。アンチエイジング効果とか
盛り込んであるとは聞いてないですよー!?まぁ他獣人の錬成陣
流用した時点で予想は出来てたのかも知れないのですが(がっくし)。
フサフサの尻尾がブワッと膨らんだ所で耳の感度の良さに気付き
両手を恐る恐るとニンゲンの耳のあったとこサワサワしてみたけど
影も形も無く、頭の斜め横に生えてるとても立派な・・・・りっぱ?
まって。狐の耳にしては長いですよ!?カラカルでスか!?
こしょこしょと長い耳を弄ってえろふでは無い事を確認してー。
良かった。逆関節なエルフとか下半身ヤギな神様とかでは無い
みたいだわ。でもこの尻尾はどう見ても狐、だよねぇ・・・
あ。正体分かったわ。これは「姫」だわ。姫。そっかー姫かー。
って姫ってそっちかよ。と無理やり納得した所で解説をば。
姫ってのは高貴な存在にだけ付けられる物じゃないのよ。
「小さい」て意味もあるの。そう今の私。普通に考えるので
あれば劣悪な環境である砂漠に住まう狐種の中では小型だから、
そう名付けられる事にもなった耳長の小型の狐。
漢字で「砂漠姫狐」と書くその存在は、フェネック・キツネと
呼ばれてる。その小ささからペットとして室内飼いが可能。
って元ペットだからそう成ったのかぃ?と突っ込み処満載で。
やだなー元世界でも縞々尻尾が生えたケモミミの同僚は
居なかったし穴埋めばっかりやってた気がするんだけど、
その穴埋め意味違うし・・・って混乱しまくってますね。
まぁいいわ。小型種ならでわのウルウル攻撃で誤魔化せば
世渡りも多少は楽になるかも知れないし何とかなるでしょー。
次回で最終回です。長々と駄文にお付き合い下さりお疲れ様でしたー。
ってまだ終わってない。




