運を天に任せて。
肉体得るまであともう少し。
先行してた狩人だか防人達が下流の村に到着したのを
見計らい、夜まで辛抱強くそこら辺の草陰に六体バラバラ
になって潜伏したら、こそこそと村の中に侵入する事に。
えらく慎重だな。と云われる位ならば頑張った方。
ようやくお出ましか。位言われる程ならば逆にとっと撤収した
方が無難です。これでもか。て警戒しないと駄目。
実際見張り役の人の警戒レベルが上がってましたからね。
まぁ懐に入ってしまえばこっちの物。商店の軒下とか宿屋
とかいろいろ回りながら言葉を収集して合体します。
ただ家族の団欒とかは聞き齧ると望郷の念が深まって
涙ちょちょぎれそうになるのであえて夜は民家方面から
遠ざかる方向で。夜中にシクシクと枕元近くで泣かれたく
はないでしょ?神官とか召喚されたくは無いし。
んで、大体情報とか集まったら近くのごみ捨て場とかで
ぶつくさ呟きながら、拾った小石とかに呪文をチョークで
書き写しつつ、錬成陣を構築していって、と。
あ、因みに錬成陣は近くの森の中の地面に敷いてます。
うっかり邪魔されて失敗でもしたら事ですしね。
必要な素材は近くのゴミ捨て場から。状態のいい物から
何かの骨の断片とかいろいろ集めて積み上げて。
死んだ人間を錬成で死から生き返らせる様な無謀な事
はしませんが、この世界に合った肉体を創り出すという
事はそれこそ「禁忌」に近い事かも知れません。
よって。私が「造り出す」身体は「ニンゲン族」では
無い方が宜しいという事になる。「獣人」もそういう意味
では駄目かもね。「魔物」はちょっと分からない。
身体構造が似ていてかつどちらでもない「種類」。
すなわち「折衷」案。えろふやドワーフなんかは「精霊種」
とやらに近いらしいから問題外。身体構造なんか知ってて
も「ハーフリング」にすらなれないだろうしネ。
結論。私は最初っから「半獣人」目指すしか選択肢は
残されていないのだ。ニンゲン族からも。獣人族達からも
見下されたり弾き出されやすいであろう弱い立場の彼らに・・・
TS、すなわち性転換は・・・やめておいた方がいい。
そこだけは「私」という存在の根幹部分に直結する事だから。
そうだ。ならばいっその事。二ホン人に馴染みやすいだろう
アノ種族の半獣人をば目指す事にしようか。
流石にまんまじゃありきたり過ぎるし出来れば劣悪な環境
にも適した種類がいい。そこはオマカセにはなるだろうけど
失敗率はそれだけ低くはなる。気分はランダムガチャかな?
さぁここまでくれば誰にも止められない。後は結果を
待つダケだ。
いろいろすっ飛ばしてる気もしないでもありませんが、自分の錬成までたどり着きました。
あともう少しで終わりにします。




