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路傍野姫狐  作者: きつね耳モフモフ
29/29

そして私は今日も世界を回る

タイトル回収&最終回です。

 あれから私はいろいろな所を渡り歩いた。そりゃまぁ

何て言っても半獣人ですから、舐められたりはしたけどさ。

 今も気ままに一人、いや一匹旅。この世界の「ギルド」

にも所属すらしていない流れの「冒険者」やってます。

 実力は隠してるし、相変わらずのビビりには勧誘なんぞ

は掛からないしで、どこぞの国の第3王子等といった、

歩く死亡フラグに見出される事すらない。

 本来のフェネック・キツネの生息域は「砂漠」だけど、

私にとってはこの異世界そのものが砂漠かも?

 「出来損ない」の「半獣人」にとっては住みにくい

環境だろうけれども、私にとっては快適そのものだから

どうって事はない。だからか私の生息域は「道」そのもの

になりつつある。拙い錬金術も段々冴えてきたし。

 なんだ。私は「道」がある限りは生きていけるかも。

それならばと考え付いた私だけの種族名。

      それが「路傍野姫狐」。

 流石に道そのものになって踏んずけられるだけの獣生は

ごめんだから、その道端に住む野良の小さな狐。

 この異世界のフェネック・キツネな獣人の正式名称は

知らないけれど、それが私の新たな名前。転移前の名前は

当の昔に封印しちゃったし。


     -やっほー。ただいま。-

  -あぁ、お帰り。早かったね。“参番”。-

  -あれ?狐さん?フェネックですか!?-

  -そだよ。「フェネ」って呼んでね?-

  -安直ー。って聞いてよあの虎男ったらねぇ―

  ―はぃはぃ文句はいいからとっとと元に戻る!-


 欠けた「魂」を融合した所で私は元には戻れないけど。

今日も私はこの世界を歩き続けていく。そうそう、最近

尻尾が二つに増えたんだよ?このまま九尾なフェネック

目指します。そしていつの日か、あの逢魔が辻の場所に

巡り合う日がくるまでこの世界を楽しもう。

最初3話位で終わる心算が伸びに伸びてこんなんなりました。

九尾なフェネックだと尻尾のボリュームに身体の大きさが負けそうだけど

モフりがいはありそう。

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