そして私は今日も世界を回る
タイトル回収&最終回です。
あれから私はいろいろな所を渡り歩いた。そりゃまぁ
何て言っても半獣人ですから、舐められたりはしたけどさ。
今も気ままに一人、いや一匹旅。この世界の「ギルド」
にも所属すらしていない流れの「冒険者」やってます。
実力は隠してるし、相変わらずのビビりには勧誘なんぞ
は掛からないしで、どこぞの国の第3王子等といった、
歩く死亡フラグに見出される事すらない。
本来のフェネック・キツネの生息域は「砂漠」だけど、
私にとってはこの異世界そのものが砂漠かも?
「出来損ない」の「半獣人」にとっては住みにくい
環境だろうけれども、私にとっては快適そのものだから
どうって事はない。だからか私の生息域は「道」そのもの
になりつつある。拙い錬金術も段々冴えてきたし。
なんだ。私は「道」がある限りは生きていけるかも。
それならばと考え付いた私だけの種族名。
それが「路傍野姫狐」。
流石に道そのものになって踏んずけられるだけの獣生は
ごめんだから、その道端に住む野良の小さな狐。
この異世界のフェネック・キツネな獣人の正式名称は
知らないけれど、それが私の新たな名前。転移前の名前は
当の昔に封印しちゃったし。
-やっほー。ただいま。-
-あぁ、お帰り。早かったね。“参番”。-
-あれ?狐さん?フェネックですか!?-
-そだよ。「フェネ」って呼んでね?-
-安直ー。って聞いてよあの虎男ったらねぇ―
―はぃはぃ文句はいいからとっとと元に戻る!-
欠けた「魂」を融合した所で私は元には戻れないけど。
今日も私はこの世界を歩き続けていく。そうそう、最近
尻尾が二つに増えたんだよ?このまま九尾なフェネック
目指します。そしていつの日か、あの逢魔が辻の場所に
巡り合う日がくるまでこの世界を楽しもう。
最初3話位で終わる心算が伸びに伸びてこんなんなりました。
九尾なフェネックだと尻尾のボリュームに身体の大きさが負けそうだけど
モフりがいはありそう。




