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第四章 告白、告白、告白……⑩

 巡川駅で時田と別れて、僕は電車に一人で乗り込んだ。

 僕が時田を車道に押し込んだのか? シートにも座らず、ただ呆然と立ち尽くして、ひたすら考えていた。

 そんなことするつもりはなかった。でも、きっと、僕は時田の背中を押した。時田を殺そうとしていた。

 確かに、時田が死ねば全てが解決する。永井が殺される心配もなくなるし、僕が殺されそうになる危険だってない。

 そうなれば、今までどおり永井と接しても何も問題はなくなる。もちろん、僕の中にある永井への罪の意識が消えるわけではない。でも、こんなに思い悩むこともなくなるのだ。

 永井の未来を守るために、僕は、ただひたすらにやり直しの現実を生きていた。そのためだったら、憎くて憎くてたまらない相手とだって友達になった。永井のことが好きなのに、永井と話すこともやめた。

 辛かった。苦しかった――ひたすらに、未来を願った。

 無意識に時田を殺そうとしていた。しかし、無意識に、なんていう無責任な言葉で片付けていい話ではない。僕は殺そうとしたのだ。一人の命を、自分の都合で無くしてしまおうとしていたのだ。

 それでも、落ち着いて考えてみると、不可思議なことも、ある。なぜ、時田の体はワープするように消えたのか。

 タイムループの世界は、まだ常盤くんが話していない何か不可思議な構造を隠し持っているのかもしれない、そんなことも思った。

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