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魔女と私と王子様

「ですが 私は魔女だから仕方ないんです」


「いや 君も私と同じ人間だよ」


大臣がそう言った時だった 戴冠式開始の


ファンファーレが 鳴り響いた


「さあ 王子が出てきますぞ」


大臣が指差した方を見ると 王子様が右手を


高らかに上げながら 現れたのでした





王子の姿を見ると 住民達が歓声を上げ


それに応えるべく 王子は手を振り続けた


その王子が 来賓席に居る私に気付くと


大きく息を吸い込み 手を振りながら叫んだ


「来てくれたんだね 有難う〜」




それを聞いた住民達は 一瞬にして静かになり


王子の視線の先にある 私の方を見た


手摺りに手をついて 王子を見ていた私は


皆からの視線を浴びて 部屋の奥に引っ込み


私を見た 中庭の住民達は ざわつき始めた




隠れた私とざわつく住民達を見て王子は


「静粛に!彼女は後ほど紹介します!」


今度は歓喜の声が 住民達の間に湧き上がった


そして その声をかき消す様に 鐘の音が


ド〜〜ン と大きく鳴り響き さっき迄


ここに居た大臣が いつの間にか向こうに行き





「これから 戴冠式の儀を執り行う!!」





その声に今度は 中庭の住民達は静かになった


そして静けさの中 戴冠式は滞りなく行われた


王子の晴れ姿を目の当たりにして 私の胸は


ドクドクと 高鳴った 私の 波打つ脈の早さに


驚いたのか 精霊が問いかけてきた


(どうしたの?大丈夫?)





な 何でもないわ さぁ そろそろ帰るわよ


(え?でも戴冠式はまだ・・・)


いいのよ これ以上居ても 仕方ないしね


(そう 貴女がいいなら いいんだけど)


王子様や大臣は 私を差別しなかった


だけど魔女である事に変わりはない


それは覆す事の出来ない事実・・・


だから 私はここに居てはいけない


私の帰るべき場所は あの村なんだから




ひっそりと城を抜け出すと 私は箒に乗り


村へと 飛び立った


空を飛びながら 振り返り 小さくなった


城を見ながら 私は思った


もう二度と あの人と逢う事もないだろう


その瞬間私の瞳から 溢れ出た涙が粒となり


宙を舞った




そして私は心で呟いた




さようなら・・・と




END









魔女と私と王子様を読んで下さった方々へ




最後まで読んでいただき 本当に有難う御座い


ます


何時もながら 書いてると 自分が思い描いた


方向にいかず 違う結末になってしまいました


もっと頑張って皆さんが楽しみにしてもらえ


るような小説を書ける様に 努力します


また宜しければ 見にきてください

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