㉘ 狂魔と秘密のカケラ
ごめんな、ルナ。もうちょっとだから、耐えてくれ。
次第にルナの顔は曇り始め息が荒くなっていくのにアストは歯を噛み締めながらルナに心の中で謝罪をする。
ルナに流れ続けるのは一言で表すならば不快感だ。
ドク黒い負の感情が兄さんを通じて流れ込んでくる。
心に掴みかかり、そのまま身を引き裂かれるような激しい感情の渦にルナは酔う。
それでもルナが苦しいと悲しいと泣き叫ばないのは泣き方を忘れたから。
やがて流れてくるものがなくなると、兄妹の手は解かれ、ルナの手には一個の小さな宝石が生まれていた。
「はい、兄さん」
「ごめん、ごめんな」
アストはルナから宝石を受け取ると、謝りながらルナに薬を渡した。
別に謝ることはないのに。
ルナはアストから錠剤を受け取り、そのまま噛み砕く。
細かく歯で噛み砕いた薬を飲み込んだ途端に心が洗われるようにずっと残っているようなドロドロとした不快感は消え失せた。
その後、狂魔を倒したアレクたちと合流したルナたち生徒はそのまま寮に帰され、自宅学習となり、外出ができなくなってしまった。
打ち上げをしようとしていたシュカたちは残念そうにしながら、全員で勉強会をしたのであった。
明日からの予定を活動報告で投稿しているので、わかりやすくなっていると思います。
質問受付中!
例)ルナたちは休日何をしているのですか?など
なんでもいいです!もらえることが嬉しいのです!!




