表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
53/56

㉗ 狂魔

アレクたちの闘いを見ていたルナたちは、化け物へと変形した瞬間を目の当たりにした。


「な、なに、あれ」

「聞いたことがある、あれは、狂魔だ」


誰かがそう言った。

狂魔、狂魔石により強大な力を得ることができるが、取り憑かれた者はもう人ではなくなる。負の感情に押し負け、狂魔石が取り除かれた後も後遺症に悩まされる、最悪の魔石によって生み出された殺戮の化け物。

実際に目の当たりにしたのは初めてだ。

人々は悲鳴を上げながら出入り口に向かって走り出す。


「みんな、この場から避難を!教員は結界の強化か観客席の誘導に専念して。逃げ道は確保するから、急がずゆっくりね!!」


カティアがマイクを持ちながら、人々が逃げやすいように魔術で壁に穴を開け、出入り口を増やす。


人が流れるままにルナとアストも席を立つ。

ルナの目はその間もずっとアレクたちが食い止めているバケモノを見ている。


「右手首」


小さく、アストにだけ聞こえるような声でつぶやく。

それだけで、アストは極々自然にルナと位置を入れ替えた。

ルナはするりと手を伸ばしアストの手と繋ぐ。

ルナが怖がっているようにも見えるだろう。しかし、彼女たちにとっては違う。

それをしっかりとその目で捉えたルナとルナの指示通りに狂魔の右手首にある石のブレスレットを睨むアスト。


「いくぞ。苦しくなったら」

「いいから早くして」


アストの心配の声を遮ってルナは小さく声を荒げてアストを睨んだ。

わかったとアストは狂魔に向けて手を向ける。

この異様な空気を醸し出す2人にアストの魔術のせいで人々の視線が集まることはない。

誰1人疑問に持たないのだ、ルナの目が赤くなろうが、アストの髪が白くなろうが、この2人の秘密の鱗片は誰にも知られない。

ルナたちが知られるわけには行かないのだから。

この2人は何をしているのか、次回を要チェック!!


ブックマーク・評価、質問などよろしく願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ