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㉔ やっぱりこの学園は大丈夫なのだろうか?とルナは本気で思った

ルナたちが会場に着いたのは午後の部が始まるギリギリの時間だった。すでにトーナメント表は出されていた。


「ルナたち、遅かったね」


ルナたち以外の全員がどこか疲れた様子で席についていた。


「兄さんと追っ手を撒きながら昼食をとっていたから」


ルナの言葉に全員は渋い顔をした。特にパトリックとリヒトが。

教室にまで押しかけられたのだろう、ルナたちが二人きりだったのは終わった直後、企業、貴族のあらゆる方面から質問責めや引き抜きの提案をされ続け、耐えきれず逃げ出したのだ。

リヒトが苦虫を潰したような顔をしたのは、ツバサは何でもかんでも答え出したため、それを止めていたからだ。

なお、ツバサはそこまで苦ではなかったらしく、苦笑いを浮かべている。


「熱意がすごかった」

「二度とごめんだ。ツバサは危機感を持て」

「ごめん、リヒト」


一番苦労がかかったパトリックとリヒトは決意した、もし同じようなことがあれば、絶対に教室には行かない。

学園に関係者でも理由がない限り入ることができない場所がある理由がわかった。


「今から、午後の試合!お待ちかね、君たち生徒の担任副担任の2人がチームを組み、闘うトーナメントマッチ!!無駄な説明は全部省略!!早速行こう!!」


カティアの意気揚々とした声によって競技が始まった。

カティア先生、面倒くさがってないかしら。

そう思わざる得ないほどざっくりとした説明。


「では第1ラウンドの選手の先生方はステージへの登場をお願いします」


男女の1組が現れ、一部の生徒たちが頑張れー!!と応援する。

その対称の入場ゲートからアレクとウィリデが顔を出した瞬間、観客席がどよめき、担任でなくても生徒や教師たちから黄色い歓声が飛ぶ。

これには一部のマイペースな人や知っている者以外は周囲に気圧された。


「アレク先生、ウィリデ先生、頑張れ!!」

「先生たち、ガンバレー!」

「が、頑張れ」


アストもツバサとシュカの声援に釣られてしどろもどろに声をかけた。


ルナはその場で静かにアレクとウィリデを見つめ勝敗の分析を始めた。


ウィリデは実技の授業中でたまに使っている木製でせめてもの小さな魔石が嵌め込まれている杖を持っているが、何度か見たことがあるので戦い方はなんとなく予想がつく。

対してアレクは木刀を握りしめている。

だが、アレクの戦闘スタイルはルナにとっては未知数であった。

なぜなら、アレクが実技の授業にエキストラとして参加したのはほんの数回程度、それも拳でだ。

ただルナが確実に言えるのはこの試合でもアレクの本気は見ることができないということだ。


「あえて名乗らせないよ!知りたいなら、パンフレットを販売してるからそれを買ってね!生徒は学生証を提示すれば無料でもらえるよ!

じゃあ、販売案内もできたところだし、さっさとしちゃおうか、両者見合って…」


またもやカティアの投げやりな言葉に加えて、商売まで混ぜてきたことにブーイングが飛ぶが、それさえも無視をして乗りと勢いで先に進める。


「ファイ」


パンと大きな音で相手が動き出した。

カティアのお金の巻き上げ方が狡い。

べ、別に相手の先生の名前を考えたりするのが面倒だったからとか、クラスどこにしようか迷ったりしたとかでカティアに適当な説明をさせたわけではないですよ!?!


次回はなんと久しぶりのバトル、作者はウキウキで執筆中!

しばらくお待ちください。

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