⑲体育祭第一弾-4
アストは渡されたバトンを握りしめながら走り出す。
「0組はやすぎる!もう第三走者目です!本当に一年生なのか?!
続いては、水上に浮かぶ木の板を使用しながら相手にバトンを渡す!ただし、ナイトメアが走者を悪夢へ引きずり込む!どうかわしていくのでしょうか!!」
アナウンスを聞きながら、ルナのところを目指す。
ナイトメアは目と目を合わせたら魔術が発動する。ならば、合わせなければ良いだけだ。
アストはそう息巻いていたが、すっかりアストは忘れていた。
時間稼ぎのために急遽パン食い競争などを組み込んだり、一回でも見つかれば即病院へ連れていかれそうなミミックやナイトメアを配置してるのがこの学園。
ただのナイトメアなわけがない。
アストが水上の板に乗り、その先を見た途端、後方で弾き反したはずのナイトメアはアストの目の前に現れ、その目を合わせた。
「あっ」
そう声をもらしてももう遅い、魔術は発動し、アストに睡魔が襲う。
最後にアストの目が捉えたのは、ルナの青い眼が心配そうにこちらを見つめていた。
ちゃんと戻る。
アストは小さく微笑み、睡魔に身を委ねた。
質問・解説コーナーを章の終わりに設けたいと思います。
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