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②到着、暁の島

「次は、テライオス。テライオス。フォルトゥーナ学園の生徒は次でお降りください」


車内アナウンスが響く。


「ルナ、起きろ」


もうすでに朝日は差し込み、容赦なくルナに熱を与える。

アストの声と日差しに眉を寄せ、眠たそうに目を開けた。


「おはよう、兄さん」

「おはよう」

「寝てないでしょうね」


ルナはポヤポヤとした口調のまま、アストを睨んだ。

そこだけを聞いてしまえば、妹が兄をいじめているのではないかと心配されそうだ。

しかし、アストはそうは思わない。

ルナがこんな当たり前のことを聞くだなんて…。

当然のように受け入れ、むしろルナの心配をしていた。


「ボクが寝たら、起こせてないだろ」

「ん、それもそうね」


ここまで思考が回らないルナは珍しい。

アストは、あまり見たことのないルナの寝起きに驚く。

ルナはアストの心情を知らず、目を覚ますために小さく背伸びをした。

明日とはハッとして、直前まで読んでいた本を片付けた。


「テライオス。テライオスです。お忘れ物がないようご注意ください」


駅を出てすぐに、ルナは息を呑むほどの感銘を受けた。


「わぁ〜」


薄ピンクの花が風に煽られ、その花弁を散らす。

今まで実際に見たことのなかった植物だ。

その幻想的な光景にルナは思わず声をこぼしてしまった。

小話

駅から出た直後

「魔導具が、ボクを呼んでいる!!」

何に感化されたのか急に、アストが猛スピードで改札を出る。

「ちょっと、どこに行くのよ!兄さん!!」

そこにはアストの姿はない。

ため息をついて遅れて、改札を出た。


書けなかった裏話をここで書きます。


2026/02/19 加筆修正

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