95話
最近暑いからか疲れが…
しかし、自らを転生者と名乗ったシャルロッテ。
あまりおおっぴらに言うべき情報ではないのに、それを俺に明かした理由とは一体なんだ…?
きっと何か大事なことが…
「もう一度確認させてください。あなたは日本人の転生者で合ってますか?」
うん。
生まれも育ちも日本の日本人…だったミミズです。
ぺこりと頷く。
すると、シャルロッテの表情がぱあっと晴れて笑顔になる。
「わたくし、アメリカ人だったんですけど、日本のヤマトナデシコに憧れてたんです!まさかこちらの世界で本物の日本の方と出会えるなんて!」
あー、そういう…。
確かに今のシャルロッテの格好は日本の大和撫子そのものだ。
小柄な体格に似合う、華やかながら決して派手では無い和柄の着物を上品に着ている。
街に出た時に見たけど、この世界の女性の服は基本的には丈が膝より下にあるスカートだ。
ということは、恐らく特別に仕立てたのだろう。
それに何より、目を引くのはその髪と目だ。
この世界では珍しい黒髪・黒目。
俺はこの世界に来てからは、日本人の子供であるユーキ・アルドレット氏しか見たことが無い。
前髪は切りそろえられていて、後ろ髪は肩の辺りまで伸ばされている。
手入れがしっかりされているのだろう、艶やかな黒髪は夜空の暗闇を彷彿とさせるほどの漆黒だ。
また、零れんばかり大きな瞳はクリっとしていて、目を覗き込むとそのまま吸い込まれそうな透明感。
この2つの黒色が和服と完全に調和することで、異世界に大和撫子が生まれていた。
シャルロッテ、黒髪・黒目に生まれたときは嬉しかっただろうな…。
ところで、俺に転生者だと明かしたのは何故なんだろうか。
「実はわたくし、あなた様に質問があって。」
良し来た。
「あの!日本人は刀をタイトーするって本当ですか!?」
…は?
おい、ひょっとして…
「ニンジュツは使えるんですか!?ジュードーの技は!?ヤマブキイロノオカシやコーモンサマのモンドコロとかって…」
質問って、そういうことかい!?
それからしばらくは怒涛の質問ラッシュ。
俺がイエスかノーで答えられる質問には首を振って答えていった。
そしてあることが分かった。
シャルロッテ・ワーグナー、大和撫子に憧れるアメリカ人少女は
…ちょっと変わった人だった。
ところで、ワーグナーってどこかで聞いた名前のような…?
みんな、オラに元気をわけてくれ〜




