71話
アナに続いて、久しぶりにあの人が!!
そしてお屋敷の1日がなかなか終わらない!(泣)
「うん、先にお風呂に入るわ。ミーくんも一緒に入りましょ。」
そうシアンが言うと、エイラさんが俺をひょいと持ち上げた。
あーれー。
そうして風呂場に連れてこられた俺は、昨日同様シアンに体の隅々まで洗われるのだった。
…なんか慣れてきちゃったな。
昼にもマルタに洗われたし。
それからしばらくお風呂を堪能してると、シアンのお腹がクーと可愛らしく鳴いた。
「あ、あはは…。ミーくん、そろそろご飯にしましょ。」
さんせーい!
シアンが体を拭いてる間にエイラさんが俺の体を拭いてくれる。
ちょ、痛い痛い!
エイラさんはちょっと力が強すぎる。
「す、すまない…。」
そうこうしてるとシアンも着替え終わったようだ。
それじゃあ、いざ!食堂へ!
ぷはー!食べた食べた!
ごちそうさまでした!
やっぱりマルタのご飯は美味しいな。
あ、今日のご飯は白身魚の香草焼きでした。
味付けが実に絶妙で…ジュル。
いかんいかん、またお腹が減ってきた。
「さて、そろそろベッドに入らなきゃ。」
あれ?もう?
まだそんなに夜遅いとは思わないけど…て、ああ。
食堂は明るいから忘れてたけど、この世界には電気が無いんだった。
早寝早起きの健康的な生活が当たり前なのか。
「ミーくんも一緒に寝る?」
一緒に…寝る!?
ゴクリ、それはつまりあれだ、この少し夜は肌寒い秋にシアンと同じベッドで身を寄せ合うというわけだ。
子供特有の高い体温と、それを受け止める柔らかい布団。
断るにはあまりにも魅力的過ぎる提案だが…
チャキッ。
ビクッ!?
エイラさんはなんで腰の剣に手を伸ばしてるんですかねえ!?
「どうしたの?」
「何かよからぬ気配を感じたので。」
よからぬ気配…。
と、気配といえば、丁度今廊下から食堂に向かって来る気配が2つある。
そのうちの1つはお昼に会った、クールな使用人のアリシアさん。
もう1人は…
ガチャ
「はあ疲れた。マルタ、美味しいご飯を頼むよ。」
シアンのお父さん、このお屋敷のご主人様だ。
「お父様!お仕事お疲れ様です!」
シアンがご主人様に駆け寄って抱きつく。
「こら、はしたないぞ。でも、ありがとう。シアンはもう寝るのかい?」
「はい。」
するとご主人様は俺の方を見ながら
「じゃあすまないが、少しこの子を借りてもいいかな?」
と言った。
え、俺?
「ミーくんをですか?大丈夫ですけど…。」
するとご主人様はカラカラと笑いながら
「心配しなくても大丈夫だよ。なに、私も新しい家族を可愛がりたいのさ。」
「まあ!そういうことならぜひ!それではおやすみなさい、お父様。」
「ああ、おやすみ。シアン。」
そういうと、シアンとエイラさんは食堂を出ていった。
ドアが閉まったことを確認したご主人様は、
「さて、君には色々と話があるんだ。」
と日本語で話しかけて来た。
ですよね…。
お風呂っていいよね…。
布団っていいよね…。
ちなみに皆さんすっかり忘れてるかもですが、作中の季節は秋です。
そしてミーくんが来てからまだ1日です。




