61話
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「お願いっすよ〜!ちょっとだけっすから!」
えー。だってめんどくさ…おっと、
あ、あれだ、労働には対価がいるんだよ。
「今面倒くさいって…うーん、でも対価っすか…そうっすね…」
するとカレンは少しブツブツ呟いてから
「じゃあ、手伝ってくれたら、自分特製のスペシャルドリンクを飲ませてあげるっすよ。どうっすか?」
ほう、スペシャルドリンクとな。
実は今、朝食でミルクが飲めなかったから少し喉が渇いてるんだよね。
(おっけー、それなら手伝ってあげる。)
「さっすがミーくん、話が分かるっすね!」
(ただし、作業はそのスペシャルドリンクを飲んでからするよ。)
「分かったっすよ〜。」
そう言うとカレンは腰にぶら下げていた水筒(といっても単に木で出来た筒)を渡してきた。
ツタを使って、受け取って蓋を開く。
植物使役の熟練度はもうかなりのものなので、この程度の作業は簡単に出来るのだ。
さてさて、どんな味がするのかな?
コクッコクッ
…うまい!
味は普通にリンゴジュースだ。
でも特に何か特別な感じじゃなくて、前世の市販のものと同じ感じだけど?
美味しいもののどこがスペシャルなんだ?
すると
「美味しいでしょ?なんて言ったてこのドリンク、厨房からちょろまかした砂糖を使ってるんすよ!」
おい!
たぶん砂糖ってこの世界だと高級品じゃないのか?
食事は豪華だけど、今のところ1度もデザートとか出てないし。
まったく…これじゃあ俺も共犯者みたいじゃないか…。
「これでミーくんも共犯者っすよ!あはは。」
こいつ、狙ってやがった…!?
(はあ、飲んでしまったものは仕方がないし、手伝うよ。で、何をすればいいの?)
「じゃあさっそく、あの植え込みのあの部分にこの植物を生やして…」
この世界に生まれてから初めての労働だ。
頑張ろう。




