52話
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チュンチュンチュン
「ミーくーん!朝だよー!ってきゃ!?何これ!?」
「うわ、これはまた…。」
シアンとエイラの声がする。
うーん、もう朝?
周りを見渡そうとするが…
うわ!周りが1面真っ白!?何事!?
「すごーい!お花がいっぱいね!」
「ここは冬用花壇だったはず…。たぶんこれ全部ホワイトリリーですね。」
これ花だったんだ。
なんか暖かくて柔らかくて寝やすかったなー。
あ、寝やすいと言えば、あの木の魔力はどこだ?
「すぴー。」
いた。寝てた。
こうしてみると、サイズは小さいながら人形で、さながら妖精だな。
色は淡い緑色で光っていて、ちょっとまぶしいけど、それでも分かるくらい顔立ちも整っている。
とても可愛らしい。
とりあえず、起きろー!
ぺちぺち
「あう。ふわあ、もーなによ…。ってあ、人間!」
「きゃ!?びっくりしたー。あなたは誰?ミーくんのお友達?」
「違うわよ!私はこいつがいた森に大きな木があったでしょ?あれの魔力と意思よ!」
「ガルドの森の大きな木…まさか!?」
知っているのかエイラ!
「あなたはひょっとして、魔樹ガルドノエルアストラルですか?」
え、あの木ってそんな名前あったの?
もしかして森の名前はそこから来てるのかな?
ってか名前長っ!
「人間がなんて呼んでるかは知らないけど、たぶんそれね。ていうか名前長いわね!流石にそれは名乗れないわ。」
あ、やっぱり思うよね。
「あんた、私に何かいい名前をつけなさい。」
え、俺?
ネーミングセンスには自信がないんだよな…。
木の名前からとってガルドでいいんじゃない?
「ガルド…ガルド…ナシね。ダサいし森と名前がかぶってるもの。」
なんだよ…。
「そこの小娘、なんかいいのない?」
「こ、小娘!?うーん、そうだなぁ。」
シアンのことを小娘って…。
一応俺の飼い主なんだけどなあ。
あ、でも木の方が年齢的に上なのか。
「あ、じゃあ木の名前からとってノエルちゃんなんてどう?可愛いでしょ?」
「の、ノエルちゃん!?…なにそれ可愛いじゃない。ボソッ」
あ、後ろ向いた。
お、戻ってきた。
「ま、まあ?ガルドよりはましだし?じゃあこれからは私のことはノエルと呼びなさい!」
おー、決定したね。
いい加減木って呼ぶのもめんどくさかったし、いい名前だと思うよ、ノエル。
「で、あなたに話があって…」
「いけない!もうこんな時間!学校に行ってくるからまた後でね!」
「あ、ちょっ…!」
シアンとエイラさんは去っていった。
そういえば学校まで遠いって言ってたね。
チラッとノエルを見ると
「もー!なんなのよ!」
ほら、あんま怒るなって。




