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魅せます!土龍(ミミズ)の底力!  作者: ぜん
2章 少女と豪邸と妖精と(アルドレット邸編)
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番外編私と孤独と彼と

お待たせしました、ユニーク2000突破記念の番外編になります!

誰の話かは是非読んでからで!

ご意見・ご感想お待ちしています~

これからもよろしくお願いします!

彼がいなくなってどれだけの時間が経っただろうか。

いつもならこの時間になると彼はもう帰ってきて寝ている時間だ。

どうしたのだろう?まさか彼の身に何かあったのだろうか?

そう考えると、いてもたってもいられなくなる。

こんな気持ちになるのは、あのとき以来だ…。


□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□


私は孤独だった。

私は周りとは少し違っていた。

ほんの少し沢山食べて、ほんの少し素直になるのが苦手だった。

私が生まれたときはまだ、周りに沢山の兄弟や友達がいた。

でも年月が経ち私が成長するにつれて、私は孤独になっていった。

私が周りの魔力を吸ってしまうから、彼らの分が無くなってしまったのだ。


私は彼らに死んでほしくなかった。

私から漏れでた魔力でもいいから吸って、生きていて欲しかった。

でも駄目だった。

後から分かったことだったけど、私の魔力は濃度が濃すぎたらしい。

そして周りには遂に何も無くなって、そこにはポツンと一本だけ残った木があった。

その木は、孤独だった。



その木は、私はそれから長い間この森で孤独に過ごした。

そうしている間に森には沢山の変化があった。

まず、森の奥に1つの聖域が出来た。

その聖域にはどこかの聖女の石像があり、最強の魔物であるユニコーンが守護していた。

ふん、気に入らない。

まるでこの森で一番偉い、みたいな顔をしちゃって。

ここは元々私の縄張りよ。

とはいうものの、私はここから動くことは出来ないし、特別何かをする気もない。

ただなんとなく目障りなのだ。


他にもこの森には魔物が増えた。

魔物とは生物が濃い魔力を浴びてその存在を変化されたものだ。

恐らくこれもあの聖域の魔力のせいだろう。

まったく、どこまで目障りなのか。

それでも私がいる森の中層部分は落ち着いたもので、あるのは精々生物同士の生存競争くらいのものだ。

そんな風に何の意味もなくただ生きていただけの私の前に、一匹の変なミミズが現れた。



そいつは本当に編なやつで、「ここを巣にしよう。」なんてぬかしたのだった。

いや、厳密に言うと喋ったわけではない。

でも、私には何故だか彼がそう思っていることが理解出来た。


それから私の周りは変わってしまった。

あいつは私が周りに散らしてしまっていた濃すぎる魔力を食べて、あいつの魔力に変えていってしまった。

体が大丈夫か心配しても、「うまーい!」とお気楽なもので、心配するのが馬鹿馬鹿しくなった。

数日もすると周りはすっかりあいつの魔力で満たされていて、私の魔力はほとんど残っていなかった。

あいつの魔力に包まれた私は、不思議とそれを嫌だとは思わなかった。


ある日、驚いたことに私の前に一輪の花が咲いた。

私はそのとき本当に久しぶりに、誰かと共に生きていることを実感した。

彼と一緒に日々を過ごすうちに、私の周りには植物が溢れていた。

美しい花々が咲き誇り、丈の短い草が吹く風にその身をゆだねている。

私はもう、孤独ではなかった。


それからも彼は変なだった。

彼の体は日に日に大きくなった。

ある日ふらっとどこかへ行ったかと思えば体をボロボロにして帰ってきた。

私はそのとき、自分でも不思議なほど取り乱した。

彼が寝ている間にも私の魔力で彼の傷を癒し続けた。

また彼はどこかへ行った。

私は心配で堪らなかった。

でも今度は、私の心配を返せ!というほど彼はあっさり帰ってきた。


それからも彼は毎日ふらっと出かけると、私を心配させたあげくあっさり帰ってくるのを繰り返した。

どうやら彼も狩りを始めたようだ。

私の魔力を食べればそんなことしなくてもいいのに…。


そうしていると、彼はまた傷ついて帰ってきた。

私はやはり、取り乱した。

ほら!やっぱり私のそばの方が安全でしょ!

ご飯だっていくらでもあげる!

だから、だから…

私を一人にしないで!


しかしそんな願いも虚しく、彼は私を一人にしてどこかへ行ってしまった。

いつもならとっくに帰ってきている時間なのに、彼が帰ってこない。

私は怖かった。

彼はもしかしたらもう帰ってこないかもしれない。

これからはまたずっと孤独なのかもしれない。

そう考えると、私は目の前が真っ暗になるようだった。


彼は翌日の昼に帰ってきた。

ひょっこりと、まるで何もなかったかのように。

しかもよその女の魔力をプンプンさせて。

私はまた取り乱した。

ありえない!私があんなに心配して怖かったのに、朝帰りどころか昼帰りなんていいご身分ね!

もう知らない!


それから少し彼にイジワルをしていると、彼は戸惑ったようにオロオロしていた。

…はあ、もう!これじゃあ私がいじめてるみたいじゃない!

もう…いいわよ!

でも、孤独は、一人はもう嫌だな。


□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□


今日はあのときと似ている。

前の私は何も出来ずに、ただ怯えてるだけだった。

でも、もう違う。

私も少し考えて、練習したのだ。

確かに、私自身が動くことは出来ない。

けど、私の魔力は違う。

私は私の魔力を圧縮し、人形を作ることで自由に動ける存在を創った。

フェアリーとでも呼ぼうか。

サイズは進化する前の彼ほどしかないが、存在そのものが魔力のフェアリーは空も飛べるし、どこへだって行ける。


さあ行きなさいフェアリー!

彼の元へ!!

ということで、ミーくんの巣でありミーくんの同棲者?でもあった木のお嬢様のお話でした!もう一度出てくるかどうかは分かりませんが、どうか可愛がってあげてください!

これからもみみずをよろしくお願いします!

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