21話
前回に引き続きアナ視点です
おや、アナの様子が…?
森に入ってから少し経った。
流石に森に入ってもすぐには生物とは遭わないけど…。
あ、少し先に何かいるわね。あれは…
「アースワーム、あなたの50m程先にギカントキャットがいます。」
「了解、大佐。そいつはどんなやつなんだ?」
「ギカントキャットは体長の平均が縦は1m、横が2m程の、横に大きい猫です。威嚇するときは毛が逆だって倍くらいに大きく見えます。今は食事中みたいで肉を食べているようです。」
「で、デカイなぁ。流石深層…。ちなみに何の肉なの?」
「原形はほとんど残ってないけど、たぶんデュアルヘッドスネークでしょうか。頭が2つあるのが特徴の蛇です。」
「さ、流石深層…。」
あら、ビビっちゃったかしら?
「…ギカントキャットか。猫なら脅威なのはその爪と噛みつきかな。それだけ横にデカイなら小回りは利きにくいはずだから、仕留めるなら腹の真下から出るか、背中に組み付いてゼロ距離でストーンキャノン…。いや、もっと貫通力の高い技をブツブツ…。」
…そんなことも無さそうね。ほんと、逞しくなっちゃって。
そうして深層の探索は進んだ。
「あれはフロッグオウル。カエルとフクロウが混ざった魔物です。爪と長い舌、跳躍力と滑空が特に気をつけなきゃいけないわ。ちなみに、主食はミミズよ。」
「ぎゃあ!?天敵じゃん!」
「あれはレギオンモンキー。1匹いたら100匹いると思いなさい。体はこの辺りじゃ小さい方だけど、群れの連携と凶暴な気性は深層でもトップクラスよ。」
「…せめて1体1ならなぁ。」
「あれは…。」
そうしているとあっという間に時間は過ぎて、日が傾いて来たようだ。
「日が暮れてきたわね。次で最後にしましょうか。」
「ほんとだ。じゃあそうしよう。」
えーと何か生物は…。あ、いたいた。って、あれは!?
「アースワーム、良く聞きなさい。あれがこの森のヌシよ。」
「う、うん。」
「あれはユニコーン。森の中央の泉を住処にしてて滅多に出てこないけど、遭っても絶対に戦っちゃだめよ。魔物の中でも気性はかなり大人しい方で、こちらから仕掛けなければ特に何もしてこないわ。でも、もし戦った場合…やつは水と光の強力な魔法を使って絶対に相手を殺すわ。魔物の中でも最高位の存在よ。」
「そ、そんなのがいるのか…。わかった、絶対に戦わない。」
「それがいいわ。」
「さて、じゃあこれでおしまいかな。」
「そうだね。ありがとう大佐。かなり助かった。」
「いえいえ。これだけ手助けしたんだから、しっかり生き延びなさいよ?健闘を祈る、アースワーム。」
私は少し冗談めかして言った。
「…ありがとう。アナ。」
…まったく、世話が焼けるんだから。




