102話
朝から盛大に舌を噛んだ先生は、顔を真っ赤にして痛みに耐えている。
…涙目でプルプルしながら。
「し、出席をとります!」
それでもなんとか耐え切った先生は、今度こそ出席をとり始めた。
「アインツバークさん!」
シーン
…?
「あ、アインツバークさん?サラフィ・アインツバークさん?」
シーン
「うう…、今日もいない…。」
…なんか可哀想になってきた。
「き、気を取り直して!アルドレットさん!」
「はい。」
流石シアン、いい返事だ。
そういえば、学校では優等生なんだっけ?
それ以後の出席確認は特に問題無く続いた。
「ケラスディさん。」
「はーい。」
「シュルツくん。」
「…はい。」
…返事が小さいなあ。
なんか退屈。
そうだ、ちょっと教室を見てみよう。
生徒の数は24人…いや、1人欠席がいるみたいだから全員で25人か。
人数の割には教室は広くて、机が1人ずつなのはもちろん、机の間隔もそこそこにあるし、後ろには今の俺たちのように使用人たちがズラっと並べる程のスペースがある。
しかも、今はそれぞれの使用人の手元や足元にはそれぞれの家のペットがいるんだけど、それでも余裕がある感じだ。
そうそう、ペットについても話そう。
色んなペットがズラっと並んでるんだけど、リスとか犬、猫なんかの可愛いくて小さいのがいる一方で…
蛇、ワニ、更にはライオンみたいなデカくてやばいやつもいる。
特にこのライオンは…凄いな。
体は大きいし、真っ白な体毛やたてがみはしっかり手入れされて立派だ。
そして何より凄いのはこのギラギラした目。
ペットでありながら野性味を感じさせる大きな目の奥には、獰猛さが隠れることなく内在している。
首輪に鎖が付いて、使用人がしっかり持ってはいるが…正直ちょっと不安というか…
おい、大丈夫かこれ?
そうこうしてると、出席確認もいよいよ終わりそうだ。
「ライゼクスくん。」
「はい!」
おお、シアンにも負けないいい返事だ。
「ミーくん、あれはこの国の王子だ。レオンハルト・ライゼクス第一王子だ。」
へー、王族か。
流石貴族クラス。
そして最後に名前を呼ばれたのは…
「ワーグナーさん。」
「…。」
「ワーグナーさん!」
「…っあ!はい!お母さん!」
…完全にボーッとしてた、シャルロッテだった。
久しぶりの更新ですね…
ようやくリアルが一段落したので、また毎日更新を復活したいと思います
まったりよろしくお願いします




