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78 ドーナッツの穴 ドーナッツの中心にある穴は存在しているのか、していないのか、その理由もふくめて下の四角形の中におさまる文字数で答えよ。(ひまわりの幽霊ホロウの教育でのテストの一問)

 ドーナッツの穴


 ドーナッツの中心にある穴は存在しているのか、していないのか、その理由もふくめて下の四角形の中におさまる文字数で答えよ。(ひまわりの幽霊ホロウの教育でのテストの一問)


 まめまきは幽霊ホロウの街の地図を確認する。それは本当に丈夫でめったなことではやぶれることのない特殊な繊維で作られている布に(特殊なインクの羽根ペンで)まめまきが手書きで描いた地図だった。(余白にいろいろと、へん、とか、ここ、とか、これなに? とか子供っぽいまめまきの落書きがされていた。その地図を見て、ひかりちゃんとつばさちゃんは一緒に「そっくり」とまめまきを見て言った。まめまきは「ありがとう」と言った)

 幽霊ホロウの街は大きな円形の形をしていた。

 その街の周囲の空間にはドーナッツ型の穴がぽっかりとかなり長い距離、空いていて、そのドーナッツの穴と幽霊ホロウの街は一本の大きくて長い石造りの橋とその反対側に伸びている一つの線路で、その周囲に広がる地下世界と繋がっている。

 その二つの経路以外に幽霊ホロウの街に入るための道は(まめまきが目視や調べた限りでは)ないように思えた。

 幽霊ホロウの街の中心には大きな広場があり、そこには噴水のようなものがあった。その少し後ろには巨大な中世のお城のような一番目立つ建物があり、ここがひまわりの住んでいる幽霊ホロウのお城だった。

 その噴水のある中央の広場から円形の幽霊ホロウの街の外壁までは、まるで巨大な円形のケーキを均等に六人分のわけかたにナイフできりわけるときのように、六本の道がまっすぐに伸びていた。

 おおきくわけると、幽霊ホロウの街は中央を別にして、六つの区画にわけられているのだ。(中央の小さな丸い区画を一つとして数えるのなら七つの区画になる) 

 幽霊ホロウの街に黒っぽい色をした石で建築されている(黒曜石かな? と最初は思ったのだけど、違った。もしかしたらひまわりが自分で作り出した特殊な素材の石なのかもしれない)石造りの家がたくさんあった。

 その中で目立った建物は、幽霊ホロウのお城。時間が十二字でずっと止まっている大きな時計塔。駅。外周を覆う大きな壁。がらくたが積み上げられている、ごみ捨て場のような場所。電波塔。そして、入り口の巨大な(地獄の入り口みたいに思える)門。……と、だいたいそれぐらいだろうか。

 幽霊ホロウのお城はひまわりの住んでいる研究所で、幽霊ホロウの生活をしている場所でもあるようだった。(ひかりちゃんがこっそりと教えてくれた)

 大きな時計塔の時計はまめまきが幽霊ホロウの街にきたときから、ずっと、十二の数字のところで止まったままになっている。(ひかりちゃんに聞くと、もともとずっとそうなのだと言った。時計塔、あるいは時計とはもともと、そういうものだと思っているようだった)この『幽霊ホロウの街は永遠の真夜中の時間の中に囚われている』のかもしれない。(……あるいは幽霊ホロウ、つまり死者の時間は永遠に止まっているという意味なのかもしれない)

 幽霊ホロウの街はその外周部分を高い石造り壁で覆われていた。調べたときからかなり頑丈につくられているとは思っていはいたけれど、まめまきが爆破をした爆弾の爆発でも、その壁の部分は破壊されていなかった。(少しだけ、ひび割れてはいたけど……)

 ……この壁はなんのためにあるのだろう? 外からの招かれざるまめまきのようなを侵入させないためだろうか? それとも、内側にいる幽霊ホロウたちを街の外に逃がさないためなのだろうか? ……どっちだろう? とまめまきは思う。(……もしかしたら、どっちもなのかもしれない)

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