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スター王子様は気品あふれる丁寧な動きをして、わたあめの作っている料理の一つを指で掴んで(エビのマリネだ)そのままその料理を口の中に運んでつまみ食いをした。
「もう、スター王子様。つまみ食いはだめですよ」エプロン姿(水着の上に着ている。下はデニムのミニのパンツだった)のわたあめが言う。
「失礼。大変、美味しそうな料理だったもので。つい」ハンカチで口を拭きながらにこにこしながらスター王子様が言った。(本当にうれしそうだった)
「ふぉふぉ。すっかり仲が良くなって良いことじゃ。人間仲良しが一番じゃよ。いつまでも、いがみあっていても、いいことはなんにもありませんからの」
木登すごろくが黄金色のビールを大きな樽から取り付けられている蛇口をひねることで、透明な大きなジョッキの中に注ぎながら(なみなみについでいるので、泡があふれそうになっていた)言った。
「……ええ。本当にそうですね」
用意された、自分の席に座って、真面目な顔をして、スター王子様が言った。
それからすぐに、わたあめとみずあめの料理が完成して、木登砂漠発掘隊キャンプのみんなで食事をする時間になった。
わたあめとみずあめの作ってくれた料理は、パン、コーンスープ、エビと貝のマリネ、大盛りのスパゲッティーペペロンチーノとたまごいっぱいのかりかりベーコンのカルボナーラ、野菜サラダ、それにお肉いっぱいのビーフシチューだった。(すごく美味しそうだった。よだれがでるくらい)
飲み物はビールに淹れたてのコーヒー。そして新鮮な水と新鮮なミルクだった。
「美味しい」
「うん。すごく美味しい」
ルナお姫様とスター王子様はわたあめとみずあめの料理を一口食べてそういった。
「ありがとうございます。ルナお姫様、スター王子様」
にっこりと笑って、わたあめとみずあめは言う。
「本当に美味しいわ。すごいのね、わたあめさん。みずあめさん。こんなに美味しい料理を砂漠の真ん中で食べられるとは思わなかった」
ルナお姫様の言葉に二人の双子の姉妹はにっこりとする。
スター王子様はそんな幸せそうなルナお姫様をみて楽しそうに微笑んだ。
ビールをがぶがぶと飲んでいるすごろくのもじゃもじゃの白いヒゲには真っ白な雪のようなビールの泡がたっぷりとつっくいていた。
こまはすごくお腹がすいていたので、お腹いっぱいご飯を食べた。(いつものように、すごく美味しかった)
たくさんの食事はあっというまにからっぽになった。(砂漠での食事とはそういうものなのだ。力仕事のあとでもあるし)
みんなでの食事が終わると、わたあめとみずあめとこまは食事の後片付けをした。ルナお姫様も(なんだかとっても、嬉しそうにしながら)後片付けを手伝ってくれた。
そして、仮設テントの真ん中にある大きな食事用のテーブルのところには木登すごろく博士とスター・G・メランコリー王子様の二人だけになった。
二人の前には、泡のあふれそうなビールの大きなジョッキと湯気を立てた像の模様の描かれた白い陶器のカップに入っているホットコーヒーが置いてあった。




