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「つばさ。あなたは『きらめき』をもっているのですね」とひまわりは言った。
……きらめき?
きらめきってなに?
まめまきは銀色の月の形をしたイヤリングをさわる。(それは無意識にみちびきに頼ってしまうときのまめまきの本人は自覚していない癖だった)
『きめらきという言葉はデータにはありません。はじめて聞く言葉です。幽霊ホロウのデータベース上にデータを収集します。まめまき。重要度はどうしますか?』
「最高レベルで。みずあめとの共有データにも(秘密)シークレットとして、この言葉はのせないこと」とまめまきは言う。
「……はい。ひまわりお母さん。黙っていてごめんなさい。私はきらめきです」とひまわりに見つめられながら、恥ずかしそうにしてつばさちゃんは言った。
「つばさ。あなたが私のところから逃げ出したのは、あなたがきらめきをもっていると知ったからですか?」ひまわりの綺麗な青色の瞳の奥には隠し切れない好奇心があふれている。(ひまわりはとてもわくわくした子供っぽい顔をしていた)
「はい。そうです。ひまわりお母さん」恥ずかしそうに女の子座りをしているつばさちゃんはもじもじとしながら顔を赤くして(少しそのかわいい顔を隠すようにして)そう言った。
ひまわりは部屋のすみっこにいるひかりちゃんを見る。ひかりちゃんはなんだか今、自分の目の前でなにがおこっているのか、まったくわからないと言った様子で、つばさちゃん、まめまき、そして自分をみているひまわりを順番にきょろきょろとしながら見た。
ひまわりはひかりちゃんを見たあとで、もう一度、つばさちゃんを見る。
「まさか、こんなにも早く生まれるなんて。もっととても長い時間が必要になると思っていました。……小枝つばさ。『あなたが私の求めてきらめきをもつ幽霊ホロウ』なんですね。それをあなたは知って、私の元から逃げ出した。自分のもっているきらめきのことを、ずっと私に隠し通すことはできないから……」とひまわりは(自分に言い聞かせつように)言った。
つばさちゃんは黙っている。黙ったままで、少しだけ体を動かして、その小さな姿を目の前にいるまめまきの背中に(ひまわりの瞳から)隠れるようにした。
まめまきは自分の背中に小さな力で(必死に)しがみついてくるつばさちゃんの手をそっと優しくにぎった。それからつばさちゃんを見てにっこりと笑って、「大丈夫だよ、つばさちゃん。あなたには私がついているからね」と言った。(つばさちゃんは小さな声で「はい」と言った)
ひまわりはちいさなあごに手を当てたまま、ゆっくりと……右、……左と考えごとをしながら歩いている。(ロストチャイルドたちはそのたびに動いているひまわりの背中に隠れるように大勢で移動をしている。全然隠れきれてないけど)
まめまきは動かず、ひまわりの様子を見る。(少しでも体力を回復させるために)




