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ロストチャイルドたちとまるでダンスでも踊るようにして、(まめまきの真似をしたのかもしれない)ひまわりは一度だけ、その場でくるりとゆっくりと回った。(ひまわりの白い花のような大きなぶかぶかのそでがふくらんで、まるで綺麗な白い花が本当にそこに咲いたようだった)
ひまわりは二人のロストチャイルドと手をつないでいる。それからその手をゆっくりとはなすと、空中に浮かんでいるロストチャイルドの頭をなでたり、自分のおしりや足のところに構ってほしくて抱きついているロストチャイルドたちのほほや手をそっとなでたりした。(本当のお母さんみたいだった)
「まめまき。降参しなさい。あなたではこの子たちには勝てません。それはもう地下のときに証明済みです。いまごめんなさいをすれば、……そうですね、しばらくの間、檻の中に監禁して、教育をするくらいでゆるしてあげます」とにこにこしながらひまわりは言う。
「ごめんだね。私はひまわり。『もう二度と』あなたの飼い猫になるつもりはない」とずきずきとする頭をおさえながらまめまきは言う。
「まめまきさん! 後ろです!」とつばさちゃんが(珍しく大きな声で)言った。
その瞬間、いつのまにかまめまきの頭の背後にいたロストチャイルドがまめまきの頭に抱き着いた。
すると急激な負の感情がまめまきの頭の中に『黒いもやもや』となって膨らんでいった。思わずまめまきは吐きそうになってしまった。(久しぶりに自分が大嫌いになった)
その場にうずくまり、突然、大きな声で「だめ! やめてぇぇーーー!!」と(頭を抱えながら)叫び声をあげた。(そのまめまきの声につばさちゃんとひかりちゃんがびくっとおびえた)
まずい。やばい。この気持ちは本当にやばい。
(……爆発する。爆弾が。ずっと抑え込んでいた私の心の中にある爆弾が爆発する。なにもかもを吹き飛ばす爆弾がちくたくと時間をきざんでいるのがわかる)
このままだと私はこの黒い感情に殺される。
まめまきは必死に真っ暗闇の中で光を探そうとする。でも、世界のどこにもそんな光は存在していなかった。
『……ざ、ざざ、まめまき。正気を保ってください。このマイナスの気持ちに負けてはいけません』みちびきの声が聞こえる。
『おまえはうるさい』
そのみちびきの声はいつの間にかそばにいたもう一人のロストチャイルドが銀色の月の形をしたイヤリングを両手で捕まえるようにして、握りしめたために消えてしまった。まめまきの頭に抱きついているロストチャイルドはそのまま『まめまきの頭の中に無理やりはいりこもうとしている』。




