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まめまきは電気ロープの鞭を振って、ロストチャイルドを二人、空中から叩き落した。
バチィ!! バチィ!! と激しい電気音がする。
『いたい。やられた』
とわざとらしい声で言いながら、二人のロストチャイルドは床に倒れて、そのまま透明な色になり、溶けるようにして、どこかに消えていった。
『ねえ、遊んで。遊んでよ』
ロストチャイルドたちは笑いながらまめまきのところにゆっくりと近づいている。二人倒したが、いつのまにかどこからか、新しいロストチャイルドがあわられて、その数はもとの四人に戻っていた。……いや、その数はだんだんと多くなる。天井から、床から、壁の中から、一人、二人、三人と増えていく。
まめまきは自分に近づいてきたロストチャイルドたちを二人、さっきと同じように(まるでダンスを踊るようにして舞いながら)電気ロープの鞭で叩き落した。
まいったな。これじゃあ、きりがないな。
まめまきは戦闘態勢を取りながら考える。
しかし、その思考はなにか不思議な嫌な感じのする力に邪魔をされた。くらっと立ち眩みがする。……これは、地下で感じたあの変な妨害電波と同じような力のようだった。
あれはやっぱり、(地下のときは、あの強烈な激しい発電現象のせいもあるとは思うけど)ロストチャイルドたちの力のようだった。
「みちびき。しゃべれる?」
『……ざ、ざ、はい。まめまき。……いまのところは、なんとか』ととぎれとぎれにみちびきの声が聞こえる。
「この力場を生み出しているのは、この子たちの妬みや嫉妬や恨みの感情です。いわば、『呪い』のようなものです。あまり簡単に考えていると、きっととてもひどい目にあいますよ。まめまき」とひまわりは言う。
『お母さん』
『ひまわりお母さん』
と言って、まめまきへの攻撃をやめて、部屋の中にいるたくさんのロストチャイルドたちはうれしそうにひまわりの周囲に集まっている。ひまわりはそんなロストチャイルドたちのことを愛おしい目をして、「さあ、私のかわいい子供たち。こちらへいらっしゃい。いっぱい愛してあげる」と言って、(とても優しい顔をして)見つめている。
まめまきはつばさちゃんとひかりちゃんを見る。
二人はお互いの小さな体を抱きしめあいながら部屋の隅っこに隠れるようにして二人一緒にぶるぶると震えていた。(そんな二人を見て、こんなに怖い思いをして、かわいそうに、とまめまきは思った)




