表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

43/145

43

 二人の体は相変わらず(幽霊ホロウの体の特徴である)氷のように冷たかったけど、そんなことは全然気にならなかった。(……私の体温で溶けちゃうんじゃないかって心配にはなったけど)

「……よかった。二人とも無事だったんだね」と白い眼帯をしていない右目にいっぱいの涙をためながら、まめまきは言った。

 つばさちゃんはなんだかとっても恥ずかしそうにしながら、その白いほほを赤く染めてずっと黙っていた。ひかりちゃんは「はい。まめまきさん。大丈夫です」と自慢げな声でまめまきに言った。

「聞いてください。まめまきさん。私、つばさちゃんに会えました! ちゃんとあって、それで、さよならじゃなくて、こうして手紙だけじゃなくて、顔を合わせて、お話したり、一緒に遊べるお友達になることができたんですよ! ね、つばさちゃん」とすごくうれしそうな声で(言葉の最後につばさを見て)ひかりちゃんは言った。

 つばさちゃんはこくんと恥ずかしそうにうなずいた。

「そうなんだ。……うん。よかったね。ひかりちゃん。つばさちゃん。二人ともおめでとう」と我慢しきれなくなって右目から大粒の涙をこぼしてまめまきは言った。(やっぱり、泣いちゃった。ちくしょう)

「……まめまきさん。あのときは逃げ出してしまって、ごめんなさい。ひまわりお母さんじゃない人と会うのは初めてで、なんだかすごく怖くなってしまって」と小さな声でつばさちゃんは言った。

「ううん。つばさちゃん。気にしてないよ。あのときは私に下心があったから、私も悪い。二人ともあおいこだね」とつばさを見てまめまきは言った。

「まめまき。あなたは勘違いをしています。あなたはつばさのことを私が捨てたと思っていると思います。でも、それは違います。つばさは私のところから逃げ出したのです。家出をしていたのですね。でも、まめまき。あなたがつばさを見つけてくれたおかげで、私はつばさを取り戻すことができました。そのことについて、まずはお礼をいいます。私の子供をみつけてくれて、どうもありがとう、まめまき」と背もたれのある白い椅子に座りながら、まめまきたちのことを(自分だけぬけものにされて少しすねるような顔をして)じっと見ていたひまわりは言った。

 まめまきは右目の涙をぬぐうとゆっくりと立ち上がってひまわりを見た。まめまきはひまわりから二人の幽霊ホロウの女の子を守るようにして、両手で二人のことをかばうようにしながら、(自分が壁になるようにして)ひまわりと向き合うようにして立っている。

「……、ひまわり。あなたが私にくれるプレゼントってなに?」とすごく怖い目をして、怖い声でまめまきは言った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ