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25 心の爆弾

 心の爆弾


 ちくたくと胸の奥で音がする。その胸の奥の爆弾はやがて時間になって爆発して、いつか私の心と体を粉々に吹き飛ばす。


「……あの、大丈夫ですか?」

「……うん」

 誰かの声が聞こえる。

 とても小さな声だ。

 そんな声を聞いて、ゆっくりと胡桃まめまきは目を覚ました。

「……ここは、どこ?」

 寝起きの甘えた声で、まめまきは言う。

 薄暗い天井が見える。

 見覚えのない天井だ。

 その薄暗い天井にはちかちかと点滅している丸い電球があった。その一定の感覚で点滅する光の影になって、一人の小さな女の子が上からまめまきのことをじっと見つめていた。

 その女の子の顔を見て、まめまきはだんだんと自分の今の(ずいぶんと大変で危機的な)状況を思い出してきた。(あのときに感じた、とても怖い恐怖と一緒に)

「……つばさちゃん?」

 まめまきは言う。

「つばさちゃん?」

 と(かわいらしく、小鳥のように首をかしげながら)小さな女の子はいう。

 まめまきはぼんやりとする意識の中でその女の子の顔をじっと見つめる。

 最初、まめまきはその女の子は幽霊の街の地下で出会った『unknown』の女の子、小枝つばさだと思った。

 ……でも、違った。

 よく見ると、その女の子はつばさではなかった。(まるで年の近い姉妹のようにとてもよく顔も雰囲気もにていたけど……)

 ……では、君はいったい誰だろう?

「あなたは誰?」

 まめまきはその思いを素直に言葉にした。

 するとその女の子は「私はひかりです。水玉ひかりと言います。幽霊ホロウです」と大きくて透明な星の輝く目に包帯姿のジラの顔を映しながら、にっこりと笑って、ジラに言った。(その声は、まるで本物の天使のような綺麗で優しい声だった)

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