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……しかし、幽霊の女の子は見知らぬ人物であるまめまきに(やっぱり)怯えているのか、それ以上、決してまめまきに近づいてこようとはしなかった。
幽霊の女の子の表情には、明らかにまめまきのことをびくびくしながら、警戒している気配が見て取れた。
「私はまめまき。胡桃まめまきだよ。よろしくね」そんなどこか怯えた表情をしている、幽霊の女の子に優しい声で、まめまきは言う。
でも、その幽霊ホロウの女の子は、またせっかく脱いだフードをかぶりなおして、(顔の上半分を隠すようにして)それから、まめまきに向かって「……私は、つばさ。小枝つばさって言います」ととても小さな可愛らしい声でそう言った。
「……つばさ。小枝つばさか。……うん。すごくいい名前だね。よろしくつばさちゃん」とまめまきはにっこりと笑ってそう言った。
そんな『まったく』敵意のない、無邪気なまめまきの笑顔をフードの奥から見て、つばさはどこかきょとんとした顔をしている。
そんな可愛らしいつばさを見て、まめまきはふふっと笑うと、それから自分の右手をつばさに向かってゆっくりと差し出した。
「どうしたの? 私のこと、怪しいものだと思っているの?」(まあ、確かに怪しいものではあるんだけどね、と思いながら)まめまきは言う
「……まめまき。胡桃、……まめまきさん」つばさは言う。
そう言いながら、つばさはほんの少しだけまめまきのところに近づいた。
「ほら、つばさ、握手しようよ。私たちが、『本当のお友達』になるための握手をさ」とまめまきは言う。
「……お友達」つばさはいう。
それから、つばさは恐る恐るオレンジ色の光が灯っている小さなランプを持っていないほうの手をゆっくりとまめまきに向かって差し出してくる。(そのつばさの手は、小さくぷるぷると震えていた)




