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小さなランプの光の中にあらわれたその小さな姿は、まめまきの(流失した幽霊ホロウに関する極秘のファイルで読んだ)知っている幽霊ホロウの姿そっくりだった。
まめまきがじっと、その姿を観察するようにして女の子のことを見ていると、その幽霊ホロウの女の子はゆっくりと顔を隠すようにして深々と被っていたフードをとった。
すると、美しい長い亜麻色の髪がそのフードの下からあらわれた。
長い髪の毛を三つ編みのツインテールの髪型にしている、とても綺麗な白い顔をした女の子がそこにはいた。
地上の街で出会ったなら、世界中のどこにでもいると思えるような幸せそうな顔をしている小さな女の子だ。
その女の子の『大きな瞳の中にはきらきらと輝く宝石のような星』があった。(それは幽霊ホロウの大きな特徴のひとつだった)
それだけが普通の子供と明確に違うところだった。
でも、この場所にいるということはこの女の子はただの、普通の幸せな暮らしをしている(夜に安心して大きなあったかいベットの中で眠りにつけるような)女の子ではなかった。この女の子は幽霊、……ホロウなのだ。
女の子はとても澄んだ(まったく汚れていない)本当に綺麗で、大きな瞳をしていた。
本当に綺麗な瞳。
その女の子に見つめられることが、少し苦痛に思えるほど、その幽霊の女の子の瞳は綺麗だった。この地下深くの真っ暗な世界にある、ある一人の人物が生み出した本当の地獄の風景の中でも、きらきらと輝いて見えた。
……最初に言葉を発してから、ずっと女の子は無言だった。
無言のまま、じっとその綺麗な二つの瞳でまめまきのことを見つめ続けていた。
「あなたがあの不思議な声で私をこの場所に導いてくれたの?」
女の子の瞳から逃げるようにして、我慢しきれずにまめまきは言う。
「……声? いいえ、私、わかりません」おびえているような震える小さな声で幽霊の女の子は言う。
でも、その声はやっぱり、明らかにまめまきが心の中で聞いた声と同じ声だった。だけど、女の子には嘘をついている様子はない。(どうやら本当に知らないように見えた。……どういうことだろう?)
「ねえ? もしよかったら、もっと私に近づいて、あなたの姿をもっとよく見せてくれないかな? 私、あなたと『お友達』になりたいと思っているんだ」
にっこりと笑って、まめまきは言う。
もちろん、任務のこともあるけど、そのまめまきの言葉は嘘ではなかった。
まめまきはこの今、自分の目の前にいる幽霊の女の子と本当の友達になりたいと、結構本気で思っていた。(任務のことを抜きにしても、だ)




