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「星。どこにもありませんね」ときょろきょろと真っ暗な空をみながら、ひかりちゃんは言った。

 ……星。星と言えば、砂漠に墜落をしてこの地下の世界にやってきたときに、一度だけ空に輝いているのを見たな。とまめまきは思った。

 その星の正体はまめまきが自分で開けた、砂漠に墜落したときにぽっかりと開けてしまった、地上の砂漠の穴だった。

 その星はすぐに見えなくなってしまった。まめまきの開けた地上の穴はすぐにふさがれてしまった。(……あの星の光は、とても綺麗な光だったな)

 そんなことをまめまきが思い出していると、今までとは明らかに違う、本当に耳をふさぎたくなるくらいの、ごごごごごご……!! というとても大きな音が背後から聞こえてきた。

「え!? なに!?」とまめまきは言う。

「まめまきさん!」驚いた声で、ひかりちゃんは言う。

 まめまきとひかりちゃんは手をつないで走りながら、一緒に後ろを振り返った。

 すると、まめまきとひかりちゃんが走ってきたさっきまで二人がいた、神さまを祀る古い神殿のような天の川銀河の駅のあったところの大地ががらがらと大きな音を立てて崩れ落ちて、そこの見えない深い大きな真っ暗な穴の中に(まるで巨大な怪獣が大きな口を開けているみたいだった)飲み込まれるようにして、跡形もなく消えて行ってしまった。

 まめまきとひかりちゃんはそんな(とても恐ろしい)光景を手をつないで走りながら振り返って、一緒に見ていた。

 そのあとで、二人は無言のままで、走りながら前を向いた。

 ……、これで、幽霊ホロウの街で残っているのは、中央の幽霊ホロウのお城のところだけになった。そこはロストチャイルドたちの巣窟となっている。

『逃げ場所はどこにもありませんね。まめまき。どうしますか?』とみちびきが言った。

 逃げ場所なんて、はじめからどこにもないよ、と思いながら、まめまきは考える。それからすぐにまめまきは「星を探すの」とみちびきに言った。

『星なんてどこにもありませんよ。星はどこにあるのですか? まめまき』あきれた声でみちびきは言う。

「そんなのきまっているじゃん。星なんだからさ、空に輝いているんだよ。きっとね」と明るい声でまめまきは言って、その白い指で真っ暗な星のない地下の世界の空を指さして笑った。

 ひかりちゃんは今もずっと、きょろきょろと真っ暗な空を見渡すようにして、まめまきのとなりで、(一生懸命、頑張って)星を探している。

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