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合計で七回、(ばちばちっと)青白い閃光が走ったところで、お互いの電気の鞭のぶつかり合いは終わった。
まめまきはいつも通りの平然とした顔をしているけれど、「はぁ、はぁ」と言いながら、ひまわりは激しく息を吐いている。(ぶつかり合いが終わったのも、ひまわりの体力の限界だったからだ)
まめまきはつばさちゃんをじっと見つめる。
つばさちゃん。……あなた、まさか、私とひかりちゃんのために、自分が犠牲になるつもりなの?
ひまわりは、きらめきをもつ幽霊ホロウを実験で生み出そうとしていた。そして、そのきらめきをもつ幽霊ホロウは小枝つばさちゃんだった。(きらめきという力が本当はどんな力なのかはまだわからないままだけど)
ひまわりはどんなことがあっても、小枝つばさちゃんを手放さないだろう。あるいはもし、水玉ひかりちゃんのように、小枝つばさちゃんが自分のもとからいなくなったとしたら、今度こそ(自分から離れていくひかりちゃんの手をつかもうとしなかったようにはしないだろう)ひまわりは手段を選んだりはしないだろう。(ひまわりがずっと遊んでいること。今のところは本当の本気で、まめまきを殺そうとしていないことは、天才マッドサイエンティスト、浮雲ひまわり博士の本当の怖さを知っている胡桃まめまきにはよくわかっていた)……、でも、つばさちゃんがひまわりのところに残れば、ひまわりは自分たちがこの幽霊ホロウの街から脱出することを最優先にして行動するだろう。もしかしたら、私とひかりちゃんのことは、追わないかもしれない。(可能性としては、むしろ高いかもしれない)少なくともつばさちゃんが私とひかりちゃんと一緒にいたら、ひまわりは必ず追いかけてくるだろう。
……そういうことなの? つばさちゃん。
あなたはひまわりと一緒に、私たちの前からいなくなるつもりなの?
……、永遠に。世界の(とっても暗い、とっても寒い、地獄の最下層のような)闇の中に、消えていくつもりなの?
つばさちゃんは小さく(天使のような顔で)笑うと、さようなら、まめまきさん。ひかりちゃん。とその小さな口だけを動かしてそう言うと、(まめまきにはつばさちゃんの声が聞こえたような気がした。その可愛らしい声は、隠れているひかりちゃんにもどうやら聞こえたらしい。ひかりちゃんは少しだけその顔をまめまきの背中から出して、つばさちゃんを見た)初めて出会ったときのように、ぐっと白いフードをその可愛らしい顔を隠すようにして、とても深くかぶってしまって、それからひまわりの背中に(ひかりちゃんと同じように)隠れるように移動をして、その小さな姿をまめまきから見えないようにした。
「ふう。まあ、いいでしょう。ひかり。あなたはどうやら失敗作の幽霊ホロウのようです。だから、いりません。どこにでも勝手に行けばいいでしょう。『浮雲ひまわりは水玉ひかり。あなたを捨てます。あなたはもう私の子供ではありません』。さようなら、ひかり。もう会うこともないでしょう」と息を整えたひまわりは、少しだけまめまきの背中から顔を出しているひかりちゃんを見ながら、いつもの落ち着いた声でそう言った。
そのひまわりの言葉を聞いて、ずきっと、ひかりちゃんの小さな胸はとても強く、とても大きく痛んだ。
「……はい。わかりました。ひまわりお母さん」と小さな声で、ひかりちゃんは言った。
「とても残念です。ひかり。私は水玉ひかり。あなたが私がずっと求めていた実験の完成体の幽霊ホロウ。きらめきの力をもつ幽霊ホロウだと、ずっとそう思っていたんですよ」と本当に残念そうな声でひまわりは言った。




