休憩:鏡の中の少女
この世界には、触れてはならない話があるという。
伝説の王、ジャングルの姫、その他もろもろ
しかし、珍しいクエストを探すのが趣味なのが私である。
「今日は少し珍しいクエストを探そう!」
「おおお!」
カンナとコウタロウは、この世界で出会ったゲーム仲間である。
「ねえねえ。このお店なんかすごそうじゃない?」
「そうだな。いってみるか?」
「いいの?」
「俺は、いいぞ。」
「いいえ。駄目よ。今日こそは、伝説のクエストを探そうとしてるのに。」
「そうなのか?」
「そうよ。」
二人はそう言いながら、メインストリートから裏通りへと入っていく。
「誰か僕の婚活を手伝ってください!」
そう大声で叫ぶ町の人を見つけた。若い男性だった。
「あれ、多分クエストじゃないか?」
「え?あ。ほんとだ。」
「うけるか?」
「うーん。明らかに普通のクエストじゃなさそう。そうね。受けてみよう。」
(カンナは、クエストを受注した。)
「おい!決闘しようぜ。決闘。」
少し離れたところで、町の人同士でけんかを始めたようだ。
しかし、よく見ると、ただのケンカでもなさそうである。
「あれは、魔法の決闘だ。」
「ほんとだ。」
「よし。いくぜ!」
(ウィンドカッター)
(ファイヤーボール)
二つの魔法がぶつかり合い、ウィンドカッターが命中した。しかし、ぶつかり合った時の余波が、周りに行った。
「危ない!」
カンナにぶつかりそうだった魔法は、コウタロウがかばったため、無事だったが、男の人に行った魔法は。
「あの大丈夫ですか?」
カンナが、男性に聞くと男性は
「はい。大丈夫ですよ。」
見た感じ全然魔法が効いてなさそうだった。
「そうですか。わかりました。」
「じゃあ、私の婚活の相談に乗ってくれますか。」
「はい。わかりました。」
なんか失敗したかもな。
「私のタイプは、長髪の黒髪です。まあ優しい性格であれば尚良しです。」
「なるほどなるほど。ちなみにお子さんは何人欲しいんですか?」
「子供は3人欲しいですね。」
ああ。なるほど。温かい家庭が欲しいのですな。しかし、このゲームで紹介できる人いないんですが。どうすればいいのでしょうか。
「今まで何人付き合ってきたのですか?」
「えっと0人です。」
「はい?」
なんかまた絶望的な情報が出てまいりました。さて、この中でわたくしはこの人を結婚させるんでしょうか。
「やっぱり無理ですよね。」
「いやいやそんなとこはないですよ。一緒に頑張りましょう。」
作り笑いを頑張ります。
「えっと何とか一人見つけてきました。」
「そうなんですか!一体、一体いづこにおられるんですか?私のお見合い相手は?」
「ええ?いや落ち着いてください。」
「ああ。すみません。ちょっと興奮して鼻血が出てきたくらいですので心配しないでください。」
超絶心配なんですが。鼻血?それくらい気合をいれると逆に空回りしそうなのは私の心配なのでしょうか。
「ちなみにどこでお見合いをするのですか?」
「やはりここはカフェがいいかと思います。」
「平凡ですね。」
「あんた自分の立場わかってる????」
「ああ。すいません。わかりました。早速行きましょう。」
「は~い。ってあんた仕切らないでよ。」
カフェに行くこととなった。
運営
「今日は何日だっけ?」
「今日は、2月14日バレンタインデーですよ。」
「なんとチョコもらえなかった。」
「そうなんですか?俺は5個もらいましたよ。」
「く!だからなんだ。どうせどうせ義理チョコだろうが!」
「そういうあんたはもらったんですか?」
「0個ですよ。どうせ私に渡す人なんていないですよ。」
「あらー。これは重傷ですね。」
「じゃなくて今日は14日ならあの現象の日じゃないの?」
「え?ああ。忘れてた。ヤバいヤバい。」
運営は少し慌てていた。
カフェ
「あの人です。」
「なるほど。あの方ですか。」
遠目から見てもかなりいい人じゃないかと。30分で走り回って声をかけまくって何とか相手を探してる人を探してきた。
「相手もいきなりだしおしゃれもそんなにしてないんで大丈夫です。行きましょう!」
「は、はい!」
カンナと男性はカフェの席に座った。
「今日はいきなりの声かけに応じていただきありがとうございます。」
「いえいえ。私もそろそろ相手が欲しかったので今回はお声がけをいただきありがとうございます。」
早速、お見合いスタート!!
「あ。あのーお名前は何と言うんですか?」
「私はロニ・エルマイルと言います。あなたはお名前は何ですか?」
「私はロンドルです。」
「ロンドルさんですか。」
「趣味はありますか?」
「趣味は、私はショッピングです。」
「何を買われるんですか?」
「服とかをよく買います。」
「良いですね。」
「そうですよね!」
「「、、、。」」
なんかそうですよね!気まずいですよね!会話からして失敗のフラグがすでにプンプンしております。
30分ほど会話をしましたがこんな雰囲気で終わり連絡先の交換はありませんでした。
「ふう。まあこんなものか。次もお願いします!」
「次はありません。」
「え?そんな!!」
いやそんな事言われても私もうなんか疲れた。
急に町全域の鏡が震え出した。
「え?どうしたの?」
「この震えは何ですか?」
すると急に、バリン、バリンと鏡が割れている。
「何ですか?これは?」
「あ。大丈夫です。この日は鏡が割れる日なので。」
「え?そんな日があるんですか?」
「そうですよ。」
「なんでまた?」
「え?あなた昔話を知らないんですか?」
「昔話?」
昔、昔のお話でございます。あるところに、少女がいました。その少女は呪われていました。彼女にある魔法が宿りました。それはこの世界でも、指折りに強力な魔法でした。
その魔法が宿ったあと、彼女に触れた両親はボロボロになりました。彼女は、泣きました。それでも養父母のもとで暮らしその悲しみも少しはなくなってきました。ある時、彼女と遊びたいと近所の子供たちが来ました。彼女はとても楽しかったです。そして、今度は彼女と遊んでいた友達がボロボロになりました。
彼女に近づくものはいなくなりました。そして、自然と彼女も引きこもりました。それでも、養父母と慎ましく暮らせることに幸せを感じていました。しかし、世間は許してくれませんでした。
彼女を魔女と罵り、地域の人達が彼女に処刑を求め始めたのです。養父母は何とか地域の人達が離れるまでの辛抱だからと彼女を抱いて片時も離れませんでした。
しかし、そんな養父母は一向に収まらなかった人々によって殺されました。
そんなこんなで彼女は一人になりました。とうとう味方のいなくなった彼女は怒りに震え魔法を発動しました。その瞬間にその地域は地面がボロボロになりました。その災害に巻き込まれる形で地域の人達は死んでいきました。
この事態を受けて国は、騎士団に出動を命じ彼女を魔女と認定しました。しかし、彼女に触れることは出来ませんでした。魔法発動し続けていたからです。
そこでその国は、封印の専門家に依頼し、彼女を封印することにしました。現実世界に封印ができなかった彼女を専門家はだったら非現実的な世界に封じればいいと考えます。
彼女もいい加減、この世界から離れたいとその専門家に話をします。そこで専門家は彼女に手鏡を渡しじゃあこれを持っていてくれと彼女に言いました。少女はまた壊れると思いましたが意外と鏡は壊れませんでした。そして、専門家は魔法を発動しました。
「ミラーワールド」
少女は鏡の世界へと放逐されました。
ただ一人の少女が魔法一つで不幸になった昔話である。これはこの世界であまりにも有名になった昔話でありあちこちにこの実話をモデルとした絵画が展示されることとなりました。
「という話でその少女は今も恋人たちが幸せになるこの日に魔法を発動させ呪っているということなんですよ。」
「それはまた何とも言い難い迷惑な話ですね。」
「そうなんですが、私は少し運命的な物を感じております。」
「どこにですか?」
「いや彼女なら結婚してもいいのではと。」
「バカなんですか?」
「え?なんでそんなひどいことを言うんですか?」
「いや、その話が本当ならあなた最悪気に入られなかった時点で死ぬ可能性があるんですよ。」
「まあ普通はそうですよね。それでも結婚できる可能性があるなら私は挑戦したいんですよ!」
もうなんかえらいこっちゃ。この人の思考回路どうなってるねん。結婚願望強すぎだろ!
「わかりました。じゃあ専門家のところにいきましょうか。」
「え?いいんですか?」
「良いですよ。乗りかかった船ですのでお付き合いします。」
「ありがとうございます。」
3人は、専門家のところに向かった。探しまくってやっと見つかった。しかし、
「鏡の世界に行きたいだ?あんた正気か?そんな魔法は俺は使えないよ。」
「専門家だと聞いたのでここまで来たんですが。」
「それはまた残念だね。俺もそんな用件で来られたのは初めてだよ。」
「あなたはあの昔話をご存じないんですか?」
「あの昔話?」
「鏡の中の少女。」
「知ってるよ。しかし、あれはそれこそ封印魔法のなかでも高位の魔法だからね。この世界で使える人はそういないんじゃないか?それになんでまたそんな昔話が関係するんだ?」
「いやその少女と結婚したいので。」
「へえ?結婚したいだ?アハハハハハハハハ。」
「笑わないでくださいよ。」
「ああ。ごめんね。本気なんだな。まあ頑張りな。応援してるよ。」
「ありがとうございました。」
その日はあきらめることにした。




