次の戦
冒険者ギルド本部
「さてファーストタウンからの報告を早速聞かせてくれ。」
「はい。カムイ氏からの報告によるとダンジョンのトラップの奥に隠れ家があったということでした。一方で、魔人はどの回を探してもおらず実質いなくなったと判断したということでした。」
「そこはよく分かった。では次、今回のそれぞれの街の被害状況をまとめてくれ。」
「はい。ルリースタウンについてですが、住民1人を除く2000人全員を認定死亡としたということでした。これは被害状況がひどく一人一人の確認には至らなかったためと報告が上がっております。」
「分かった。次。」
「はい。ファーストタウンの被害状況は住民の被害はなし。プレイヤーの被害状況は107名が記憶障害に陥っているということでした。がそれも時間の経過とともに回復するだろうという見立てでした。」
「なるほど。」
「このルリースタウンは魔人はでなかったのか?」
「魔人には会い実際に戦ったそうですが撤退させたそうです。」
「なんと!それはすごいな。」
「はい。」
魔人を撤退させただけであるが、魔人の脅威を改めて感じた者たちからすると、奇跡のような話であったと感じている。そして、会議では冒険者の戦力について改めて考えることとなった。
「このAランクチームは改めてランクアップということでよろしいですか?」
「そうだな。まだ手続きに時間はかかるがそれでいいだろう。」
「しかし、他にめぼしい戦力は、おらんか?」
「そうですね。今のところは、いないというほかないかと思いますよ。」
人類側の戦力は、冒険者の中では、頭角を現す者たちはなかなかいなかった。しかし、新たな危機という局面中で1パーティーやっと現れたというのが実情である。
「これは一体どういうことなんだ?キズク。」
「さあ。俺に聞かれても。」
「すごいですね。二人とも。」
「そうだね~。何もしてないんだけどねー。なぜかファーストタウンの方でも緊急クエスト発生してたみたいだからねー。」
「なるほどな。体よくクエストをこなしてきた俺等をヒーロー扱いか。なかなか都合のいい展開だな。」
「うん。まあまだルリースタウンは全貌が読めないからまだまだ解決とはいかないんだけどね。」
「うん?それはどういうことだ?」
「あの町の破壊のされ方、どう見ても農園の方向から破壊されてる。」
「農園?」
「そう。あのメンズスパークだ。」
「つまりあの農園が鍵だと?」
「そう。行って確かめる必要はありそう。」
「、、、。分かった。ならそうしよう。」
一行は早速、農園に行くこととした。
「ねえ。みんなはどこに向かってるの?」
「うん?誰だ?ソウマ?この子供。」
「いや、持って帰って目を覚ましたんだよ。」
「ねえねえ。お兄さんたち誰?」
「僕たちは冒険者だよ。」
「冒険者なの?ねえねえつよいの?」
「強いよ。そりゃ。」
「じゃあなんでみんなを助けてくれなかったの?」
「それは、、、」
雰囲気は重くなった。
「ねえねえ。お菓子でも食べない?」
「お菓子!食べる食べる。」
はあー。ナイスよかったー。しばらく食べといてくれ。
そんなこんなで子持ちパーティーは、メンズスパークに足を踏み入れることとなった。
メンズスパークは、大規模農園としてさとうきびから野菜、米などたくさんの農作物を育てておりここ最近の食料問題を解決させることが目的となっている。
正面にあるのがここの農園の持ち主。ザマス家の当主の館である。玄関に向かうと、誰かがいた。
「皆さんこんにちは。ようこそメンズスパークへ。」
「これはザマス家当主様大変なご歓迎で痛み入ります。」
「いえいえ。こちらこそルリースタウンの英雄の皆様とお会いできとてもうれしく思います。」
「ありがとうございます。」
「それでは、長話もなんですしなかに入られてはどうですか?」
「わかりました。お言葉に甘えさせていただければと思います。」
中に入る。長い廊下を移動していく。
「中の様子はどうだ?」
「普通だな。何も感じない。」
「そうか。警戒は解くな。」
「分かった。」
キズクたちは、当主直々に応接室に案内されそこで少し待つこととなった。
しかし、このタイミングできてあちら側が警戒していないはずがないんだがなー。何もない。
廊下から足音が聞こえてくる。ドアが開く。中に入ってくるのは案内をしてもらった当主様と後ろから魔人が来ていた。
ソウマたちが臨戦態勢に入る。
「何のつもりでしょうか?当主どの。」
「何がとは言わないほうがいいでしょうね。ええ。そうです。あなたたちにはここで死んでもらいます。」
言うやいなや、キズクが斧で襲いかかる。
ガキン!!
斧を軽く受け止めていた。
「俺にそう言うのは効かないぞ。」
「チ!」
戦闘が開始された。
(白虎がログインしました。)
「北部の町の宿にログインしたというかあの戦闘前にセーブしといて良かった。」
これからはどうしようか。とりあえずあの山脈に向かうのか。行ってみよう。白虎は歩き出した。装備を何かしら整える?そうだな。寒さ装備やな。
道具屋に入る。いろいろと売ってある。さてと、やはり寒地向けのコートとか手袋とかを揃えていこう。そうだね。あとは、食料品ほどそろえて、よし。
白虎は、さっそく境界に向けて移動を開始した。
「やはり走るのが一番か。」
レベル7のステータスで全力疾走をする。境界は、大陸の陸地と比べてもかなり寒くなっている。ここの入り口から境界へと進入する。
うわー。おっかないしかなり寒いなー。やはり強いモンスターも沢山いそうだな。
険しい道が続いている。白虎は、奥地に向けて道を突き進んでいく。
白虎は、この境界にてボスモンスターの一体、「カオスドラゴン」との邂逅を果たす。
カオスドラゴンは、初手で切り札を行使する。
「混沌砲」
「ああ。やっぱりすごいな。ああああああああ。」
白虎は慌てていたが、それでも己の魔法を行使する。
「星のヴェール」
2つの属性を持つ魔法と白虎の魔力が衝突する。ドラゴンは全身全霊を持って魔法を放つ。しかし、白虎の魔力とぶつかり相殺されていることを感じていた。
しかし、己の存在意義を世界に示すため魔法を放ち続ける。
白虎は、確信していた。いけると。そして、カオスドラゴンが魔法を放つのをやめた。白虎の魔力はまだ空中にあり続ける。
それを白虎は持ちカオスドラゴンに向かって投げた。少しの魔力がカオスドラゴンへと向かう。カオスドラゴンは自分の鱗で耐えられると確信しそれを受けた。
魔力は圧倒的な爆発を引き起こした。そして、カオスドラゴンは死亡した。
「あ。すげえすげえ。倒した倒した!」
(ボスモンスターの討伐が確認されました。リソースが移動します。おめでとうございます。)
白虎はリソースを獲得した。そして、ウインドウで確認をしてみると
「なになに?」
【時間耐性 空間耐性 耐性レベル2】
しかし、他に変わったところは特になかった。
「これだけか?えええ。なんかスキルとかないの?そんなあ。」
白虎はがっかりした。なぜなら、あの魔力を使うと最低でも1週間はあの魔法を使うことができないからだ。
なんだ?何か嫌な気配を感じたが。境界の生態系を崩すものが現れたか。
カオスドラゴンが倒されたことを感じ取っていた。
まあでもやつはあくまで門番だからな。そこで力尽きるようではまだまだだな。山脈の山頂から眺めているのは、狐のような風貌のモンスターであった。
白虎は、カオスドラゴンを倒したあとも山脈の奥へ足を踏み入れていた。ハヤテモドキやカメレオーマなどのモンスターがどんどん襲いかかってくる。このモンスターたちは、傷をつけた端から魔法を仕掛けようとする。
魔法はその後しっかり発動するが白虎にはダメージがはいる様子がまるで無い。だからこそ、モンスターたちはどんどん襲いかかる。
「チ!まるで尽きないな。」
モンスターたちは人間一人に対して物量で襲いかかる。
「このままだとジリ貧だな。」
戦士系のスキルはまるでこの場面じゃ役に立たない。頼みの魔法は当分使えない。しかし、ダメージもあまり入らないからこちらも倒されるというほどでは無い。
じゃあ、このアイテムを使うか。
ドーピングドリンク
(筋力を一次的に引き上げるかわりにスピードが下がる。)
「そういうことでやってみよ。」
ドリンクを飲み、早速モンスターに攻撃を仕掛ける。
1体.2体徒手空拳にてどんどん倒していく。襲いかかってくるから、ひたすら待って倒すだけでいい。
「楽だなー。」
経験値を稼いでいく。どんどん倒していく。
終わる頃には、レべルが8になっていた。
「はあー。疲れたー。」
ウインドウで確認してみると、
【時間耐性 空間耐性 耐性レベル3】
一つ上がっていた。
「やれやれ。しかし、だいぶ奥まで来たなー。」
山脈の景色はずっと変わっていない。吹雪である。
さて、この境界のモンスターを確認してみようか。まだ、今あったモンスターたちは割と情報はあったからな。しかし、未だに未開拓な場所であり情報がすべてあるとは言い難い。そのためできる限りは情報を整理し集めておかないといけない。
「さてやるか。」
歩き始めた白虎は、洞窟を発見した。他には、何もないところだったため洞窟に入ってみた。
「誰だ?」
そこにいたのは、人間だった。




