表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

6/30

第6話:『ゴージャス女帝、現る』

ギルド結成も束の間、早速リーダーとして雑用に追われるシン。


そんな彼の前に、街をゴージャスにリフォームしたい「女帝」ミレイが現れる!


街は少女マンガのようなキラキラ空間に変わり果て、シンたちは美観を保ちながら敵と戦うという、地獄の美化ミッションに巻き込まれてしまうのだった。

舞台はアルカナ拠点都市・エリュシオン。


広場の中央に建てられた“アークタロット”のギルド本部では、御神楽シンが疲れた顔でため息をついていた。


「で、なんで俺が街の整備までやらされてんの?」


「ギルドリーダーだから。責任、取ってもらうわよ」

とレイがあっさり返す。


「筋肉整備士カエデです。よろしくお願いします」

「あと、運命の塔から予兆あり。まもなく爆発」

とミツルとカエデが重なるように言い出し、シンはもう頭を抱えるしかなかった。


そんな中、空に突如として花火が打ち上がる。


《システムイベント発動:女帝タロットによる街区変更申請が承認されました》

《発動者:天条ミレイ(女帝)》


「——来ましたわね、庶民の皆様♪」


上空からきらびやかな傘を開いて舞い降りてきたのは、金のドレスに身を包んだ華麗な少女——天条ミレイ。


その足元には豪華な花弁が舞い、周囲には無数の宝石が降り注ぐ演出が自動で展開された。


「この街、ちょっと地味でしたから……全面リフォームいたしますわ♪」


そう言った瞬間、街の地形がギュルギュルと音を立てて変化を始めた。建物の外壁はすべてレース模様に、道路はピンクと金のキラキラタイルに、噴水からは香水の香りが漂い始め、公園には“ハート型の迷路”が出現。空には常時虹がかかる演出付き。


「なにこれ!? 街が少女マンガに侵食されてる!?」


「“グランド・コーディネイト”は女帝専用スキル。使ったアイテム資源をベースに、街を完全にカスタマイズできるの」

とレイが冷静に補足する。


「でもこれ……住みづらくね?」

「オシャレは我慢から始まるものですわよ♪」


《ミッション開始:“エリュシオン・エレガンス”》

《目標:街の“美観度”を維持しつつ、敵性NPCの排除》


つまり、プレイヤーたちはリフォームされた街並みを壊さずに、定期的に現れる“好感度暴落NPC”を撃退し続けなければならないという、非常にバランスの悪い制約付きミッションだった。


「壊しすぎると好感度が下がって報酬激減、でも敵は普通に暴れる……」


「わたくしの美的センスを信じて、優雅に立ち回ってくださいませね♪」


しかも、女帝・ミレイは遠くからハート型ドローンを飛ばし、自身の“美観センサー”でリアルタイムに街の状況をチェックしていた。


「なんで監視までしてんだよ……!」


「美とは、管理と支配によって維持されるのですわ」


レイは軽く頭を抱え、ミツルは「これは美と混沌の交錯……美術史に残る戦い……」と勝手に燃えていた。


こうして、

香水が噴き出し宝石が降る、地獄の美化ミッション“エリュシオン・エレガンス”に挑むこととなった愚者一行。


果たして、キラキラすぎるこの街で、彼らは“美”を守り抜けるのか——。

キャラクター紹介


◆ 天条ミレイ(女帝)

華麗なる“女帝”適合者。街を好みのデザインに丸ごとリフォームできるスキル“グランド・コーディネイト”の使い手。美意識が高すぎてNPCすら振り回すトラブルメーカー。


◆ 御神楽シン(愚者)

毎回トラブルの渦中に放り込まれる愚者。今回もギルド整備のはずが、街全体が少女マンガに改造され、さらに疲労が蓄積中。


◆ 神代レイ(恋人)

選択肢強制スキル持ちのヒロイン。シンを引きずりながらも、冷静にミッションを分析しツッコミを忘れない常識人枠。


◆ 不破ミツル(塔)

中二病枠。“再誕と崩壊”を唱えながら、ミレイの美的改造を“芸術の昇華”と受け入れようとしているが、基本的にノリで動く。


◆ 陣内カエデ(力)

筋肉担当。筋肉整備士として街の物理的インフラを担うが、香水の噴水と虹には困惑している。筋肉で香りを中和できないか実験中。



街全体を巻き込む壮大なギャグに、シンは疲労困憊の様子。

これからこのギルド「アークタロット」はどうなってしまうのでしょうか……?


そして次回は、スピード狂の「戦車」カナデと、不穏な影を見せる「正義」ユダが衝突!

巻き込まれたシンは、再び社会的死の危機に!?


次回、『スピード狂と裁判ショー』、お楽しみに!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ