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無銘〜怪異に堕ちた僕達〜  作者: ミリな所持金(ry
第三章 二回戦
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3-53 追加ルール

『……と思ったけど、そろそろ時間かー。短かったな〜。』


 残念そうにボヤき、神は全員発信のチャットを飛ばす。


 ーーピコン。


『もうじき僕はフィールドから消えるよ〜、調子に乗ってたゴミカス共は反省したかな?^^』

『ここで追加ルール!』


(ここにきて追加ルールだと……!?)


『デカ髑髏チームは頑張りすぎだから二回戦通過確定させるよ! なんかちょっと遊びもいれてるみたいだし、強制通過!』


 ゲームバランスを考えてのことだろう。神にしては珍しく良いルール追加をしてくれた。


『た・だ・し。他のチームが縮こまってるのはゲーム的に面白くないのでー……こうします!』


 ーーパチン。


 急に音が鳴り響いたと思うと、次の瞬間本(・)拠(・)地(・)に(・)居(・)た(・)は(・)ず(・)が(・)全(・)く(・)知(・)ら(・)な(・)い(・)場(・)所(・)に(・)飛(・)ば(・)さ(・)れ(・)て(・)い(・)た(・)。


『ニシシッ。追加ルールとしてゴミカス共の現在位置を再配置しちゃいました〜。』


 この神……! なんてことをしおる……!


『ほらほらー、本拠地に戻ってもいいけど陣地取らなきゃ死ぬんだぜー? 必死にやれよー?』


 その言葉の後に、ニヤニヤ笑った顔が動くスタンプを送り、神からのチャットは終了した。

 ……仲間を2人欠いた状態でのこの状況。マズいどころの騒ぎではない。オレも紅狐もなんとか本拠地で少し回復をしていたが、それでも全快には程遠く、しかもオレはペナルティ付きだ。他のチームがこの状態を知った瞬間、鴨がネギを背負ってきたのと同義であろう。


(おのれ……! どうする、どうするどうする……!?)

「ウー。」


 1人この状況に焦るオレに紅狐が声をかけてくる。


「だいじょぶ。わたしもあーちゃんもいる。なんとかする。」

「ウーさん! わたし……守られるばっかりじゃなくてちゃんと役に立ちます!」


 凛とした表情で2人はオレに告げる。……何を1人で考えこんでいたのだ、オレは。仲間というのは一(・)蓮(・)托(・)生(・)。生(・)き(・)る(・)も(・)死(・)ぬ(・)も(・)一(・)緒(・)だ(・)。


「……すまん。焦っていたな。」

「ウーは気負いすぎ。」

「頼りないかもしれませんが、わたしだって……やります!」


 挙句に自分と大きく歳の離れた幼女にまで気を遣わせる始末だ。恥ずかしいにも程がある。


「……紅狐。幼女。オレに力を貸してくれ。」

「もち。」

「はい!」

「……すまん。感謝する。」


 2人の温かさに目頭が熱くなる。気恥ずかしいので表情は見せない。


「して……これからどうする?」

「場所がわかんないとどうしようもない。」

「今はここにいるみたいです!」


 ぴょこぴょこと跳ねながら、オレの目線に合わせようと幼女がす魔ほのマップを見せようとしてきてる。……ブレブレで全く見えないが、役に立ちたいという気持ちは十二分に伝わってくる。


「……幼女、跳ねるのを止めてくれ。見えん。」

「あっ……。ごめんなさい……。」

「謝るな、お前はちゃんと役に立っている。あとで天輪(へんたい)に報告してやれ。それこそ死ぬほど喜ぶぞ。」

「あーちゃんないす。」

「ありがとうございます……!」

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