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無銘〜怪異に堕ちた僕達〜  作者: ミリな所持金(ry
第三章 二回戦
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3-52 結果

 狸との決着後、紅狐と幼女が多少傷ついた姿で現れた。そこに天輪の姿はない。事情を聞くに、あの髑髏マークの奴等と遭遇したらしい。幸い、見逃されて2人はここまで辿り着いてくれた。だが……。


 ーー狗と天輪が戦闘不能。

 この状況はひどくマズい。紅狐の体力も少なく、オレのペナルティもある。まずは2人と話し合い、狸達の本拠地を落とすことにした。



ーー狸達の本拠地ーー


 狸達の本拠地は、壁に斬り傷が見受けられ、所々にヴィナスの設置した札が見受けられた。敵襲に備えて張り巡らされているのであろう。目に見えるものは「拘束セヨ」と「音デ知ラセ」だ。出入り口には「火ヨ燃エ上ガレ」や「水ヨ流レヨ」などという札も見受けられた。敵が踏んで機能が発動するならば御の字だ。残り物ではあるが有効活用してやろう。

 また回復アイテムも潤沢に揃っている。今の現状では体力は全快は必須だろう。防衛地点としては十分だろう。


「紅狐、幼女。体力の残りはどうだ?」

「ちょっと厳しいかも。」

「わ、私は大丈夫です!」

「ああ、しかし無理はするなよ。オレ達が倒れたら、チームとして負けが濃厚になる。」

「うん……わんちゃん……。」


 悲しげな表情で紅狐は落ち込む。しかし、狗との約束もある。それは確実に伝えねば。


「紅狐、幼女。貴様らはオレが守る。狗との約束だ。だから決して無理はするな。オレが奴に殺されかねない。」


 そういい、オレは拠点の証である赤い宝石目掛けて雷撃を放つ。宝石は簡単に砕け散り、狸達の本拠地はオレ達の本拠地へと変わった。マップで確認をすると、髑髏マークの陣地は更に増えており、前本拠地も髑髏マークの占領になっていた。それ以外は狸達の占領した陣地が1個増えた程度だ。


(それにしても……紅狐と幼女が会ったはずにしては奴等の移動が早すぎる……。)

「……紅狐、幼女。一先ずはここを死守するぞ。」

「はい! 天輪さんや狗さんが戻ってこれるようにしないとですもんね!」

「りょ。」


 結果として仲間2人を一時的に失う羽目になったが、現在の状況としては悪くはない。問題になる敵の陣地は大して増えていないうえに、もうじき神の奴もステージから退場する。あとは狗と天輪が戻ってくるまでに敵の占領地が増えないことを祈りつつ、奴等が戻るのを待つだけだ。

 回復を挟みながらふと、復活について疑問が浮かんだ。本拠地がない場合、どこで復活をするのか?


『あ、本拠地ない時は占領地から復活するよー。』


 不意に頭の中に忌々しい彼奴の声が響く。まだステージ内に居るにも関わらず、だいぶ余裕があるらしい。


『基本、フィールドで相対したやつの思考は読まないようにしてるけど、それ以外は聴こえてきちゃうんだよねー、ヤレヤレ。』


 ……何がヤレヤレ、だ。腹立たしい。そもそもこんな状況にしているのは神自身であろうに。


『あ、不敬なやつだなー。ムカつくから本拠地襲撃しちゃおうかなー?』

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