3-32 状況整理3
「んで、これからの方針になるわけだけど……。おい、二人とも! いつまでキャンキャン吠えあってんだ! 女の子にばっかり考えさせんな!」
「ちゃんと聞いておるわ! たわけが!」
「私があーちゃんの言葉を聞き逃すとでも⁉︎⁉︎」
「おっけー、わかった。それなら黙ってこっち来て意見だけ聞かせてくれ。それが終わったら好きなだけ続けてくれ。」
グルル、と唸り声が聞こえそうな二人を仲裁して会議に参加させる。聞こえてるんならさっさと不毛な会話は切り上げて、こっちにきて有用な話をしてくれ頼むから。
「オレの意見としては紅狐の考えには全面的に参戦だ。」
「私も異存はないよ。」
「ただ一つ、懸念材料がある。」
「何が気になってるんだ?」
「今オレにかかっているペナルティだ。」
確かにウーは一度死んでいて、その影響で体力が半減している。メインアタッカーの死亡率アップは確かに痛手であり懸念すべきことだ。
「ウー、お前後ろであーちゃんとフォローに回れるか?」
「誰に物を言っている?」
「真面目な話だ。チームの今後に関わる。YESかNOで答えてくれ。」
「……YESだ。」
「おい、なんだその微妙な間は。」
「……確約はできん。」
「おまっ……巫山戯てんのーー」
「巫山戯てなどおらんわ! 至って真面目な回答だ!」
そう言い、ウーは俺の肩に手を回し、部屋の隅まで連れて行きコショコショと小声で話し出した。
(紅狐が危ない目に遭っていた場合、オレは前に出るぞ。)
(……ああ、そういう意味か。)
(なっ……! 貴様また馬鹿にしてーー)
(馬鹿にしてはいねぇよ。それならおっけーだ。)
(……良いのか?)
(ああ、仲間のピンチを黙って見てる方が問題だろう。)
(……そうか。)
それだけ言うと、ウーはすっかり大人しくなり、会議に戻った。
「さて……。とりあえずは全員問題ないみたいだし、紅狐の案で進めようと思う。それにあたり、まずは何処を目指すべきか、なんだが……。」
全員の顔を見渡す。良いアイディアのある奴は居ないみたいだ。
「んー……仕方ない。ここはす魔ほで現在の陣地状況を確認してからだな。」
す魔ほからマップを開き、現在の獲得エリアの状況を見てみる。そこには、信じ難い光景が写っていた。本拠地も含めた21箇所ある陣地の1/3、つまり7個がドクロのマークに占領されていたのだった。
「おいおい……マジかよ……。」
「狗くん?」
「天輪、これを見てくれ。」
「……! これは……!」
「マズい……よなぁ?」
「ああ、非常にマズいね……。」
具体的な内訳としては元々の本拠地を抜いた、本拠地が2箇所陥落、陣地が4個占領されている状況だった。その中には『元』と書かれたボロボロの旗に忍者のマークとコウモリのマークがあった。恐らく『食人鬼』と『伯爵』のチームの本拠地があった場所だろう。
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