探索
ゾンビの群れが通り過ぎて30分が経過した。
皆震えては無いがまだ怖いのか顔が凄い顔になっている。
僕は小声で
「そろそろ行くよ」
と声をかけ立ち上がる。
足音を消してそっと門に近寄り周りを見る。
進行方向に10メートルほど先に一体が佇んでいる。
皆が立ち上がるのを確認すると、そっと先を見るように合図をする。
反対方向も見るが取り敢えずゾンビは居ない。
皆に此処に居るように言い、そっと門を開け鞘から鯉口を切り柄に手を当てそっと進む。
音をたてないように進み、後5メートル。
間合まで後一歩。
そっと踏み出した時に、ゾンビが此方を振り向く。
声をあげようとした瞬間踏み込み抜刀。
真下から縦一文字に切り上げ、念の為もう一歩踏み込み切り上げた剣を真下に切り落とす。
残心を残しつつ周りを見るが、近くにはゾンビは居ないようだ。
ポケットからいらない布を取り出し刀身を拭い鞘に収める。
斬り付けられたゾンビは縦に真っ二つになり崩れ落ちる
"ドスン"と言う音を気にせず皆の元に戻る。
皆の無事だけ確認すると僕は
「行こう」
とだけ声をかけ歩き出す。
他の三人もおそるおそる門から出て来て付いてくる。
四人で慎重に進み数百メートル先の国道を目指す。
10分程歩くと国道に出る、東西に伸びる道にはやはり乗り捨てられたり、事故を起こしたりした車で埋め尽くしており、車での移動は無理そうだった。
本来なら交通量も多く細い歩道を行き交うのもしんどい道だが、今は其の面影もなく死の街と化している。
僕は三人に振り返り、
「車の下とかも注意して、あまり近づかないでね?あと転化してゾンビになったけど寝転がってるのもいるから、死体を見つけたら頭を潰すか、僕を呼んで。」
三人は頷き歩き出す。
道路に出て少し西に進むと駐車場とデパートの別館が見えてくる。
二階はアミューズメントフロアで三階は映画館だ。
学校帰りにはよく行ってた。
駐車場にはかなりの数のゾンビが佇んでおり、気づかれるとやばいので車を盾に進む。
交差点に入りデパートと反対側のパチンコ屋も襲撃されたのか、一階入り口のガラス扉が割れていた。
デパート別館2階に通じる外階段にはゾンビもおらず死体も無く、二階踊り場も荒れてないのが見える。
加藤も其れを見て
「上がってみるか?」
と聞いてくる
僕は頷き皆でそっと階段を上がり出す。
2階に上がりガラス越しに中を見るが荒れてはいない。
見える範囲でゾンビも居ない。
ドアに手を当てそっと回すと素直に回りドアが開く。
僕は振り返り
「どうする?」
と三人に問いかけ
三人共おそるおそる頷く。
覚悟を決めて、もう一度ドアノブを回し"ガチャ"と言う音と共にドアを開け中に入っていく。
さて蛇が出るか邪が出るか、どっちかな?
読んでいただきありがとうございます。
文章を書くのは難しいですね。
まだまだ拙い文章ですが、気長にお付き合い頂けると嬉しいです。




