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生きる為に。  作者: ハル
サバイバル
34/37

スニーキング

三人の顔を見て、覚悟を確認してから、家のドアを開けた。

デパートまでは目と鼻の先だが、どっかのアポカリプス系ドラマみたいに広大な森や平野があるわけではないので如何しても住宅街やビル街の踏破がメインになる。

油断したりして、奴等に見つかれば全員ダッシュでどこまでも逃げないと行けなくなる。


こう言う時は街中だと言う事が仇になるが、我儘を言っても始まらないので、そっと周りを確認しつつ外に出る。

辺りはシーンと静まり返ってはいるが、耳を澄ませば呻き声みたいなのが聞こえる。


何時でも抜けるように鯉口を切れるように手をあててゆっくり動く。

僕が出たのを確認してから、続いて菅さんが外に出てくる。

怖いのか腰が引けた状態で金属バットを構えておそるおそる出てくる。

まだ庭だと言うのに辺りをずっとキョロキョロしている。


門の前で待つ僕の側に来ると斎藤さんも静かにドアを開けて出てきた。

加藤は殿とは言え、家を出て直ぐなのもあるが音を立てないようにだけはしていたが、すっと出て近寄って来た。

僕は頷くと門をそっと開け

か"キ〜"と音がするが構わず開ける。

道の左右を見て、遠くに揺らめいてる人が見えるが、気づかれなければほっとこう。


全員が出たのを確認したら南に向けて歩く。

デパートに近寄りすぎるとデパートの広場に溜まっているゾンビ共に気づかれる。

少し遠回りに移動する。


住宅街なので左右が一戸建てばかり、何処からゾンビが出てくるかわからないから常に警戒しないといけないから、しんどい。


シーンとした住宅街の中、後ろから"カランカラン"と缶が風に押されたのか、普段なら気にしないレベルでも、こう言う時はやけに響くように感じる。


皆の顔を見ると流石に青い顔をしており、近くの家の塀の中に逃げ込む。、先頭は僕が突っ込み、安全を確保、最後に加藤が飛び込み、塀の中とは言え後方を警戒させる。

取り敢えず雀の涙程度だろうが全然丈夫そうでない門を静かに閉め、気配を消して静かにする。


やはり音に釣られたのか何処からかゾンビ共が這い出してくる。

念の為後ろを振り向くが取り敢えず加藤が金属バットを構えていること以外は特に無く、この庭は安全そうだ。


何処から出てきたのか大量のゾンビが塀の向こうをひきづる音を立てながら移動している。

門を閉めているので気づかれなければ弱い門でも此方に来るのを阻止してくれてる。

気づかれて殺到されたら10秒持たないだろう。

三人共、流石に怖いのかガタガタ震えながら静かにしている。

僕は何時でも剣を抜けるように構えながら、静かに待ち構える。


何分たったのか漸く静かになり、皆が安堵の息を吐く。

まだでて数百メートルしか進んでないが、幸先の宜しいことで。


読んでいただきありがとうございます

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