別離
帰り着くまでに二、三体のゾンビと遭遇さしたが、大人達三人で無事に退け警察署に着いた。
入る前に周りを確認して安全を確認してから装備を指輪に収納。
ただコートは念の為に、着っぱなし。
中に入りコンビニから集めた食糧や消耗品を倉庫に収め、菅さんの待つ部屋に加藤と一緒に戻ろうとしたら僕だけ、署長室に来るように呼び出された。
溜息を吐きつつ、右ポケットにボールペン数本入っている事を確認して、お尻のポケットにある財布を出し、コインを左のポケットに入れてから、財布をしまう。
加藤に目で合図して、加藤が頷くのを確認したら、署長室に向かう。
何事も無い方が良いんだがな。
着いたので扉をノックする
"こん、こん"
数瞬して
「入れ」
ドアを開けてすぐ閉めて踵を返して歩き出す。
ドアがバタンと強く開き警視(豚)がドアから出てきて
「貴様⁈何処へ行く、戻れ⁈」
冗談の通じないことで。
署長室に戻り、中に入る。
部屋に入ると部屋の奥に豪勢な机が置いてあり、側には来客用のソファが置いてある。
机の側には溜息を吐いている藤堂さんが疲れた顔をして立っていた。
机の前に行くとでっぷりとした豚(警視)が座っていた。
あれ本音と建前が逆になった。まあいいか。
僕は欠伸をしながら、
「何か御用で?僕は特に無いので戻って休みたいんですけど。」
警視(豚)はニヤけた笑いをしながら話す。
「貴様やはり隠してるそうじゃないか、出してよこせ。」
手の平を上にしてヒラヒラと揺らしている。
「嫌です。お断りします。
藤堂さんに聞かなかったんですか?僕専用で他人は使えないと。」
豚は青筋を立てながら
「一般人がそんな物持ってていいと思うのか⁈
だから没収だ‼︎」
「拒否します。」
即答する
「お前みたいな餓鬼がそんな物持ってて良い訳ないだろ‼︎俺が使ってやるから寄越せ‼︎」
僕は白けた目をしながら藤堂さんを見て、
「良いんですか?警察の横暴ですよ。」
藤堂さんも苦い顔をしながら
「真田君、一般人かま真剣を持つ事は確かに違法だ。
素直に渡してくれないか?」
「嫌です。使えもしない豚に渡す意味もありませんので、では此処を出て行きます。」
そう言うと仁は背を向けて扉に向かっていく。
田中警視は机から乗り出し唾を吐きながら、
「貴様逆らうか‼︎物は置いて・・・」
最期まで言い終わる前に、何かが田中警視の左頬を通り過ぎ、"どか"と背後から音がして、藤堂さんと田中警視ぎ振り向くと壁に穴が開き、陥没さしていた。
仁の左手の握り込んだ親指と人さし指の間に鈍い光を放つ丸い金属が挟まれており、警視達の方に向いていた。
脂汗を流しながら警視と藤堂さんは仁の方を振り向く。
「死にますか?剣など無くても二人とも殺れますよ?」
にっこり微笑みながら仁がもう一発穿つ。
"どが"
今度は警視の右頬を掠めるように背後の壁にクレーターを作る。
「では失礼します。食糧、何日分かを頂いて行きます。
貴方方で防衛出来るか知りませんが頑張って下さい。」
そう言うと、仁は扉を開けて出て行く。
残された藤堂さんは難しい顔をして顔を左右にふり、田中警視は脂汗を流しながらまだ固まっていた。
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