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生きる為に。  作者: ハル
第1章異変
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出発直前

非常食で食事を済ませ、見張りの時間まで仮眠を取り体を休め、23:50付近に一階ロビーに向かい、加藤と一緒にドア向こうからは見えない位置で見張る。

時折、うろうろしている何かは見えていたが、此方には気づいてなく、通り過ぎていた。

建物の反対側にある非常扉は念のため開けれないように机や椅子や本棚などを置きドアそのものを破壊しない限り開かないようにしていた。

念のため、見張っているどちらかが30分おきに見に行っていた。


特に何か起きる事なく二時間が経ち、交代の時間になり交代の警察官のお兄さんが来る


「お疲れ様、変わるね。」

お兄さんは挨拶をしてから僕らと変わる。


「じゃあお願いしますね、獅童さん。」

お兄さんは獅童さんて名前で、昼間は色々裏で作業ばかりしてたので出てこなかったが、優しそうなお兄さんで20代だそうだ。

あの警視(豚)もお兄さんの爪の垢でも煎じて飲めばいいのに。


閑話休題


獅童さんと変わり、菅さんが居る部屋に戻り二人共毛布に包まって眠りついた。


何事も無く朝を迎えて、僕は目を覚まして寝ぼけながら周り見渡すと加藤は毛布を蹴飛ばし、豪快に大の字で寝ており、菅さんはミノムシみたいに毛布に包まり寝ていた。

携帯の時間を見ると朝6:00。

起きるには少し早いが二度寝するには目が冴えたので顔を洗いに部屋の外に出る。


顔をを洗いロビーに行くと見張りの藤堂さんが眠そうな顔をして外を見ていた。


「おはようございます。」

藤堂さんに挨拶をすると此方に気づいて

「おはようさん、寝れたか?」


「何処でも寝れるのが特技なので。」

笑いながら答える。

「そうか、そら良かった。」

外を少し確認してから、

「今日は食糧調達に出るが、外に出たら慎重に、落ち着いてな。

危なくなったら自分の安全を最優先にな。」


と真剣に言ってくる。


「そうですね、僕もまだ死にたくないので。」

僕も普通に答える。


「あと警視には注意しろ?こんな状況だから何もしないと思うが、逆に何かしてくる可能性もある。

特に君にな。」


『僕個人を標的にしてくれるなら楽なんだけどね。』


「そうですね、僕は何もしてないんですけど、何が気にくわないのやら。」

溜息を吐きながら答える。


「まあああいう人だ。深く考えるな。

君が何か隠し持ってると思ってるらしい。

其れが欲しいんじゃないかな?」


「何処にも無いですけどね?隠してる物なんて。」

僕はすっとぼける。

藤堂さんも、深く聞く気が無いのか、肩を竦めた。


「朝ご飯食べたら出発だ。用意して来なさい。」


僕は素直に頷き、部屋に戻るために踵を返した。

読んで頂き有難うございます。

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