相談
斎藤さんに御礼を言い、二人を残し部屋を出る。
どうするか考えながらうろうろしていると、視線を感じて、其方に目を向けると警視が凄い顔して睨んでいた。
『やれやれ、面倒くさいな。其処までに嫌われる事したかな。』
素知らぬ振りをして通り過ぎる。
絡んで来るかと思ったが、特に何もしてこなかった。
現状、日が暮れるまで、未だ時間がある。取り敢えず屋上に出ようとするが、鍵がかかっている。
壊すのは簡単だが、後が面倒くさいので諦めて一階に下りると藤堂さんが居て、僕を見つけて寄って来る。
「真田君、丁度良いところに。話があるんだが、今良いかな?」
「良いですよ、どうしました?」
僕は素直に頷く。
「もうすぐ日が暮れる。だから見張りの順番と、明日朝から、数名で街に出て食糧とか必要な物を探しに出ようかと思うんだよ。
で、君にも参加して欲しいと思ってね。」
「見張りはわかりました。街に出るのは良いですけど、僕は未成年ですよ?良いんですか?」
藤堂さんは苦笑いしながら
「平時なら駄目だがね、今は緊急だ。正直猫の手も借りたい。食糧とかどうにかしないと一週間で無くなってしまう。国や自衛隊による救援や物資の補給も当面当てには出来ないからね。
近くのコンビニとかスーパーとかからでも調達しないと。だから無理強いはしないが、協力して欲しい。」
「わかりました。ただ丸腰で出ろとは言わないですよね?」
僕は何が言いたいかを匂わせる。
藤堂さんは苦笑いしながら、
「銃は渡せない。君達が持ってきた金属バットや竹刀は渡せるが、其れでお願いしたい。」
分かりきった答えなので、ゴネることなく頷く。
「わかりました。見張りの順番はどうしましょう?」
藤堂さんはホッとした顔をして
「決めたら伝えるよ。後関係ないが、食事は非常食なので、我慢してくれ。」
まあ一食程度は我慢しますか。
「わかりました。」
僕はそう言うとトイレに寄って、加藤達が待つ部屋に戻った。
読んで頂き有難うございます。
次あたりからまた物語を進めていくつもりです。




