表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/39

ある少年の日常3

冒険者のサクヤさんが旅芸人一座”アイドール”の依頼を受けてからいうもの、僕の仕事だった掃除・洗濯・料理・買い物etc...のかかる時間が半分以下になった。


人数が多いので相当の量があるはずなんだけど、サクヤさんは慣れた様子でテキパキと仕事をしてくれている。何でもこういう仕事の経験があるらしく得意なのだそうだそうで、僕的には大助かりだ。


それに「今まで良く一人でやってたね!凄いよ!」と褒められちゃった。


それと、サクヤさんはマッサージが得意らしくて座長さんや芸人の皆にやってもらってるんだけど・・・部屋からいつも「あ~~~んっ!」「おかしくなっちまうっ!」「もっと犯して~!」とか普段の皆からは想像がつかないような声が出ててちょっと怖い・・・


でも終わったら皆すっきりした顔で出てくるから相当気持ち良いんだろうな~。僕もやって欲しくて座長さんに許可を貰いにいったら「もう少し大人になってからな・・・」と目を反らされた・・・マッサージに大人と子どもも関係ないと思うんだけど・・・まぁ、いっか!


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


先日いつ通りに豊穣祭に向けて練習してたら誰かが何気なしに「何か普通じゃね?」と言った。


確かに1年に1回の豊穣祭・・・しかも中央広場のメインステージでやるんだからもっとスペシャルにしたい。言っちゃ難だけど今までのままだと地味かもしれない・・・。


皆も薄々そう思っていたらしく何か特別なことをしたいと案が出された。その中でもサクヤさんが言った”バックダンサー”に興味を持った。


曲芸とかを練習させてもらってるけれど、歌に合わせて決まった振り付けを踊るということはしたことが無かった。せいぜい祭りのときとかに歌に合わせて適当に身体を動かすくらいである。


でも僕は歌や楽器の演奏はともかくリズム感は良いと言われてきたのだ(逆にそれ以外は芸において褒められない・・・)、運動神経だって悪くないと思う。だから、もしかしてこれなら僕も舞台に出られるんじゃないかって思ったんだ!


これだと思った僕は、

「僕やってみたい!」

と声を張り上げ手をピンと伸ばし意思表示していた。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「よ~し!皆良くなってきてる。今のところもう一度カウントで通してみよう!いくよ~ファイ・シックス・セブ・エイッ!!!ワン・トュー・スリー・フォー・・・ここでタ~ンして、ポージング!次は・・」


僕は今”先生”の動きを頭に叩き込みつつ、身体に慣れさせようと必死になっていた。


何をしているかって?勿論ダンスの練習ですよ?・・・そうは見えないかもしれないけど・・・


あの話し合いの後、この街に住んでいるといわれる万能の賢者であるマーリンさんが登場した。サクヤさんとマーリンさんはダンスの経験があるらしくサクヤさんが皆に教える”先生”、マーリンさんがダンスの振り付けを考える”振付師”をしてくれることになった。


ダンスには色々な種類があって今やっているのは、先生いわく”ひっぷほっぷ”というそうだ。

普段慣れない猫背になったりするから背筋が突っ張ってる気がする~、しかも膝の屈伸運動も多いから筋肉痛が~(泣)。まぁ大分慣れてきたけどね。


同じ動きをしているつもりなんだけど何か違うんだよな~・・・先生は一つ一つの動きがシュパッ、シュパッ!っと決まってて格好良い!僕もあんな風に踊れるようになりたい!


でも先生や一緒に練習しているリア姉、芸人の皆からは「筋が良いね!」「ポルクもうそこまで覚えたの!凄い!」「それどうやってるの?教えてくれ!」と褒められたり、分からないところを聞かれたりした。


今までこんなこと無かったから正直照れる///・・・浮かれないようにしなきゃ!


だって先生やマーリンさんよりも全然下手だし、僕が出来そうな芸はこれしか無さそうだから・・・



もっと上手になってやる!豊穣祭に出られるように頑張るぞ~!






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


本番の1週間前にポルクは座長から豊穣祭での舞台デビューを言い渡された。しかし、本人よりも周りの芸人たちの喜びようが凄まじくポルクはその中で揉みくちゃにされ、泣いてしまったことは余談である。

落とし場所ここ?と思われた方居たら申し訳ありません。

ポルクには得意なことを見つけて自信を持って欲しかったもので・・・

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ