ある少年の日常
ポルク視線で話を書いてみました。辻褄合わないところ若干修正入れますのでご了承ください。
僕の名前はポルク、”アイド~ル”という旅芸人一座の一員で各地を廻っているんだ。
両親のことは覚えていなくて気づいた時には一座にいた。このことを言うと「寂しくないの?」と聞かれるときもあるけど座長さんや芸人の皆が居るから全然寂しくない。お姉ちゃんも居るしね。
お姉ちゃんはと~~~~・・・っても歌が上手くて、一座ではリードボーカルをやってる。だから、各地の酒場でお姉ちゃんが歌うときはお客さんで一杯になるんだ。僕の自慢のお姉ちゃんです!
でも僕は歌は上手くないし、楽器も芸人さん達に教えてもらいながら練習してるけど全然上手くならない・・・早く皆みたいに舞台に立てるようになりたいのに!
皆頑張ってお仕事してるのに僕だけ何もしないのはヤダ!なんか仲間はずれみたいだもん。
だから自分に出来ることを探した。
掃除、洗濯、料理に買い物・・・あとお客さんの対応とか。
買い物に行くとよく商人の人がお客さんと話すときに”敬語”というのを使っていた。何回も買い物して真似をしているうちに言葉遣いを覚えてお客さんと話す時に使ってみた。すると「まだ小さいのに凄いね」と褒められた!座長さんにも「いつの間に覚えたんだ!ポルクは凄いな!」と褒められた。
僕は褒められたことが凄く嬉しくて、もっと練習して上手くなっていった。
文字を教わっていたので最近は何かの役に立つかもしれないと空いた時間に本屋で本を読んでみたり、地図を見て周辺の地理を頭に入れたりすることが日課になっている。
・・・でも本当は皆と同じ舞台に立ちたい!そう思っていた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ある日トーチの街というところに来た。レンガや木で出来た建物が多くて茶色っぽいけど活気があってアットホームな雰囲気が良い感じだと思った。
ここの街には”万能の賢者”という人が住んでいて、教会で魔法を教えているらしい。一般の人でも無料で教えてもらえるらしく、前々から興味を持っていたお姉ちゃんは座長に頼み込んで通えることになった。そして、魔法の習得には時間がかかるだろうということで暫くの間街に留まることになった。
僕も習ったらどうかと座長さんに勧められたが、今自分がやっていることで精一杯だし、これ以上皆の負担になりたくなくて遠慮した。そう言うと座長さんは少し寂しそうな顔をしていた。
お姉ちゃんは夜は酒場で仕事をしつつ、授業があるときは昼は教会に通って魔法の勉強をしていた。
とても疲れるはずなのであるが、お姉ちゃんは生き生きとその日に習ったことを僕に教えてくれた。
やっぱり僕も習えばよかったかな?だってとっても楽しそうなんだもん。
その話の中で一番よく出てきたのが”サクヤ”という人の名前だった。
でも、お姉ちゃんの話は絶対変だと思う。
だって、お姉ちゃんの話だとサクヤという人は、1日目で魔力循環を成功させ、2週間で4属性を魔力操作でき、元聖騎士団長を投げ飛ばし、酒場に居た屈強な冒険者たちを腰砕きにし、でも文字の読み書きは出来ない・・・っていうんだよ!?
だって普通魔力循環を出来るようになるのは早い人でも1か月で、魔力操作は2属性を操れるようになるだけで半年はかかるんだよ?僕の読んだ幾つかの本にもそう書いてあったし・・・
それに聖騎士団長ってA級モンスターも単独撃破しちゃうようなとんでもない超人なんだよ?しかも冒険者を腰砕きにしたとか意味わかんないし!でもそんな凄い人なのに何故か文字の読み書き出来ないとかなぜですか!?
いやお姉ちゃん笑ってるけど、笑いごとじゃ無いと思うんだ僕は・・・
ともかく、そのサクヤという人はとんでも超人だということは分かった!男・・・だよね?
きっと背丈が2メートルもある歴戦の冒険者みたいな鍛え上げられた身体をしてるんだろうな~・・・
・・・お姉ちゃん、そんな人と一緒で大丈夫なのかな?
弟は不安です。
長いので一度区切ります。




