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冒険者ギルド

1週間後と言っておきながら投稿が遅くなってしまい申し訳ありません。


正直に言いますと都会の波に揉まれ、某アイドルグループのライブに行っていました。とても楽しかったのですが、やはり地元はホッしますね。


ついに来週から病棟実習が始まってしまいます。それに伴い投稿が更に不定期になることが予想されますが、それでも呼んでいただけると嬉しいです。

今日は桜夜は冒険者ギルドという施設に訪れていた。魔力操作や武術が実践で使えるレベルまでになったのでそろそろ仕事を始めようと思ったからである。


子ども達への稽古は続けているし、教会に居る間は寝場所も食事も困らないのであるが、稽古はボランティアのような物だし、何時までも教会の皆さんのご好意に甘えてはいられないからである。


それにマーリンにも装備代金の借金を返さなければならない。マーリン自身は「何時でも良いよ?返さなくても別に良いし」と言っていたのだがそうはいかない。日本人の精神として借りたものは返したいのである。


冒険者ギルドは石で作られた頑丈そうな2階建ての建物で1階は受付窓口、2階はギルドマスターという冒険者ギルドの責任者の部屋兼応接室となっている。中にはいると装備をした屈強な戦士達がおり、喧騒に包まれていた。


桜夜は真っ直ぐ受付に行こうとしたのであるが何人かに声をかけられた。どうやらこの前酒場で桜夜の毒牙にかかった人たちであるらしい。文句をいわれると思っていたのだが、


「あれから身体の調子がすこぶる良いんだ!持病の腰痛もすっかり治っちまった!また今度頼むよ!」


と嬉しそうにお礼を言われた。桜夜としては17年の人生で最大の黒歴史であり、記憶から葬り去りたいところなのであるが自分の技術で素直に喜んでもらえるのは嬉しいので何かあれば教会の方に来るように返事した。


(次は治癒魔法に挑戦してみようかな?私の身体解析と整体とを合わせれば更に出来ることが広がるし・・・)


そんなことを考えているうちに桜夜の受付の順番が廻ってきた。受付の職員は美人なお姉さんでボンッ、キュッ、ボンッという効果音が出そうなほど素晴らしいスタイルであった。桜夜は一瞬身を引きそうになるが(今の私は男の子、今の私は男の子・・・巨乳だろうが関係無い!貧乳のほうが男装に向いているのだから!)


桜夜は気を持ち直してお姉さんに近づいた。


「こんにちは。冒険者ギルド、トーチ支店へようこそ。本日は私ミーナが承ります。本日はどういったご用件でしょうか?」


「あの冒険者登録をしたいのですが・・・」


「はい。かしこまりました。新規のご登録でよろしいでしょうか?」


「はい。おねがいします。」


「わかりました。それでは初めに冒険者ギルドについて簡単に説明をさせていただきます。冒険者ギルドは所属する冒険者と依頼人の仲介する役目を担い、依頼を達成すると冒険者には報奨金が支払われます。報奨金が支払われる際はその内の1割をギルドの仲介料として差し引かせていただきますのでご了承ください。


また、魔物の大量発生等の有事の際には所属する冒険者を呼び出し統括する役目も担います。ギルドの呼び出しには強制力がありませんし、充分な報奨金を準備出来ない場合もございます・・・しかし、そのような事態になった際には皆さまの力が必要になりますので是非ご協力いただければと思います。


冒険者にはランクというものが存在しS~Fまであります。ランクによって受けられる依頼が異なりますのでご注意ください。ちなみに魔物の討伐以来はDランク以上からとなっています。ランクは依頼の達成回数により上がっていきます。しかし、依頼を放棄したり、失敗したりするとペナルティで罰金が発生したり、ランクが逆に下がったりすることがありますのでご了承ください。


魔物を討伐した際、部位によって冒険者ギルド内で買い取りも行っておりますので、是非ご利用ください。


それで冒険者ギルドのサービスを利用するためにはギルドカードという身分証明をつくっていただく必要があります。個人情報を記入していただきますがよろしいでしょうか?」


桜夜は頷くとミーナは羊皮紙とインク、羽ペンを取り出し、桜夜の前に差し出す。


「こちらに名前と出身地、年齢、性別、得意な武器、魔法をもし扱えるのであれば使える魔法を出来る限り具体的に書いてください」


(やはりセレスティアの言語を読み書きできるようにしておいて良かった。普段の会話は出来ても契約のときとか自分で書けないと不便だし・・・出身地は異世界人とばれたくないからトーチの街で良いかな・・・年齢は17歳っと・・・ん~ん~嘘をつきたくないけど性別は男・・・得意な武器は剣かな?最近では技術だけでもモーリス神父と打ち合えるようになってきたし・・・魔法は身体解析は安易に教えたくないから初級の魔力操作で扱える程度の攻撃魔法っと・・・こうしてみると誤魔化して書いているところが多いなぁ~まぁ良っか!)


書いた羊皮紙をミーナに渡す。


「はい。サクヤ・クドウ様ですね。ただ今こちらの情報を元にギルドカードを発行します。15分程かかりますので、名前が呼ばれるまでギルド内でお待ちください」


「お願いします」


待っている間暇なので桜夜は依頼書が貼ってある掲示板を見てみることにした。縦約2メートル、横約10メートルの掲示板には依頼書がビッシリと貼ってある。入り口に近い方が初心者向けの依頼で奥に行くほど依頼の難易度があがるようだ。Fランクで受けられるのは街の中に限られる依頼のようである。だが内容は冒険者とまったく関係がない雑用みたいな依頼ばかりだ。



・屋根が古くなってきたせいで雨漏りが酷くなってきた。屋根の修理を頼む。 報奨金:50ウォレ


・荷物の配達をお願いしたい。誰か手が空いている方いればお願いします。結構重いので力に自信がある方が望ましいです。 報奨金:45ウォレ


・酒場でお世話になっている旅芸人一座”アイドール”です。このたび領主様から実績が認められ、近々行われる豊穣祭にて皆さんに芸を披露する事になりました。そこで祭りまでの期間と当日にお手伝い出来る方を募集しています。報奨金は多くは出せませんがご協力お願いします。 

報奨金:20ウォレ(1日)



この中で桜夜は一つの依頼に目が留まった。


(この旅芸人一座って、リリアンのとこのだよね?お手伝いの募集か~・・・報奨金が他と比べて極端に少ないな~)


ちなみにトーチの街では安い食堂で更に一番安いパンにスープ、焼いた魔物肉がついた定食を頼むと3ウォレ、宿代で一番安いところで10ウォレはかかり、20ウォレ程度であれば1日の食事代と宿代で消えてしまう。それよりも倍以上稼ぐことが出来る仕事は幾らでもあるので選ぶのは相当な物好きであろう。ほとんどボランティアのような物だ。しかし桜夜は、


(リリアン人手が足りなくて困ってるのかな?今回は初めての仕事だし、報奨金は少ないけど・・・今のところは教会に泊まらせてもらっているし、食事も炊事だから材料費ぐらいにはなる。何よりリリアンのSOS・・・努力している子のサポートはマネージャーとしての性分!あれ?・・・何か燃えてきた~~~!)


マネージャースイッチが入ったところでミーナに呼ばれた桜夜は受付に颯爽と駆け寄りギルドカードを受け取ると、さっそく依頼を受けることを伝え冒険者ギルドを去っていった。


冒険者サクヤ・クドウの誕生である!

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