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先生と教え子

学校がはじまり中々投稿出来くて申し訳ありません。実習が始まる5月までに出来るだけ書き溜めたいと思っています。


今後も読んでいただけると嬉しいです。

神父のモーリスに言われた方向に向かうと別の扉があり、マーリンは通著することなくその先に進んでいいく。

途中、大きなテーブルと大量の椅子が置かれた食堂らしき空間を通り抜け、廊下を進んだ先にある扉の前で立ち止まった。


「中に入るけど静かにしていてね」


とマーリンに言われ、桜夜は頷いて答える。桜夜の反応を見るとマーリンは扉を静かに開けた。


そこは広い部屋があった。沢山の机と椅子が並べられていおり、大勢の子ども達が座っている。桜夜は元の世界の学校そのものだと思った。中には子ども達だけでなく大人の姿もちらほら見えるが、皆一様に真剣な眼差しで視線の先にあるシスターの話に聞きいっている。


そんな皆の注目を浴びているシスターは黒板らしきものに文字を書きながら何かを説明し、質問があれば答えている。黒板に書いてある文字は読めないが、どうやらシスターが教えているのは数学らしい。内容は四則演算で元の世界では小学校程度で覚えるものである。


マーリンの話によるとセレスティアでは商人以外の一般人では買い物するときに必要な簡単な足し算、引き算ですら出来ない人がほとんどらしい。更に識字率も高くなく読み書きができないも人が多い。


今行っている数学の他にも語学、歴史、武術、魔法といった授業がある。


この授業をはじめた当初は教会で暮らす孤児が外の世界で生きていくための力を養うためであったのだが、何時しか近所の子や一般の人でも学びたい人を受け入れるようになったらしい。


そのためトーチの町は一般人でも高い教養を持っていると定評があるらしく、他の町から学びに来る人も結構いるそうだ。


元気な子ども達を見てほっこりしながら2人は授業終了時まで待っていた。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「はい。これで数学の授業を終わります。宿題忘れないでくださいね」


「「「「「は~い」」」」」

シスターに対し元気良く返事をする子ども達。その中の一人が振り向き桜夜達がいるのを見ると


「マーリン先生!」


その子の声をきっかけに子ども達が一斉に振り向き顔を輝かせたと思ったら、いつの間にか辺りを囲まれていた。


「マーリン先生!俺この前初めて無からの”水魔法”成功したんだぜ!」


「そうか!それは凄いな!後で見せておくれ」


「マーリン先生!今度こそ魔法で調理するやり方教えてください。マリア姉のお手伝いできるようになりたい!」


「う~ん。まだ難しいと思うよ。でも”魔法操作”は大分上達したから、調理は無理だけど洗濯のやり方を教えようか」


「マーリン先生俺そろそろ独り立ちして、”冒険者”になろうと思うんだ。・・・それでもし良かったらなんだけど先生のオリジナル魔法”空間収納”を教えてもらえないかな?どうしても荷物がかさ張ってしまって・・・」


「ん~~・・・わかった。”空間収納”一歩間違えると危険だけど今の君なら使いこなせることができるだろう。今日の夜私の部屋に来なさい」


「あっありがとうございます!」


「マーリン先生・・・!」「マーリン先生・・・!」「マーリン先生・・・!」「マーリン先生・・・!」


その後も10分程子ども達から熱烈な歓迎を受けた。マーリンの魔法の授業は明日からやると子ども達に伝えると、「「「「「え~~~」」」」」と不安の声を漏らすがマーリンがどこからとも無くお土産のクッキーを出し子ども達に渡すと喜んで宿舎の方へ帰っていった。


子ども達が帰った後、数学を教えていたシスターがこちらに近寄ってきた。美しい金色の髪や白い陶器のような肌、真紅の瞳を持っており、修道着に身を包んだ彼女は神々しい光を放っているようだ。本来この服を着ていれば身体のラインを知ることは皆無であるはずであるが胸の部分は布を異常に押し上げ、これでもかと存在感を放っている。(桜夜はそれを見ると無意識に手を自分の胸にあてた)


「マーリン先生いらっしゃい。」


「あぁマリアお疲れ様。すっかり教えるのが板についてきたね」


「そうですか!・・・コホンッ、先生や神父様にはまだまだ及びません。・・・ところでそちらの殿方は?」


とマリアは桜夜の方を見ながら質問してきたので、マーリンに間に入ってもらいながら自己紹介する。聞くと現在桜夜よりも2個年上の19歳で門で会った衛兵の2人とは教会で育った幼馴染なのだそうだ。


「彼女はとても努力家で魔法の才能も凄まじい、自慢の教え子の一人だよ」


「そうなんですか!僕と2歳しか違わないのに凄いです!」


「/////・・・」


とマーリンは自慢げに話し、桜夜は尊敬し、マリアは照れていた。今ではマーリンが来ない日は代わりに子ども達に魔法や勉強を教えているのだという。


「ここで立ち話も難ですから食堂に移動しませんか?夕食の準備もありますし・・・」


「そうだね。手伝おうか?」


「いえ!先生に手伝ってもらうと私の仕事が無くなってしまいます!どうか子ども達とジ~~~と待っていてください」


「うぅ・・・」


と厳しめにマーリンは釘を刺されていた。これではどっちが先生か分からない。


その後マーリンは「自分はもうマリアに必要とされていないのか・・・」と項垂れていたので、桜夜はその事を厨房にいるマリアに伝えると、


「だって私もたまには成長した姿を見せて先生に褒めてもらいたいんだもの!」


と子どもっぽいことを言ってきた。何でも先生が教会の子ども達ばかりと話をしていたので羨ましかったらしい。


その後皆で夕食を摂ったのだが、マーリンは先程までの落ち込み様はどこへ行ってしまったのかマリアが作った料理を絶賛し「また腕を上げたな」と言うとマリアは終始満面の笑みで皆のお替りをよそっていた。


そんな先生と教え子の様子を見てほっこりする桜夜なのであった。






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