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紅灯無形 〜こうとうむけい〜  作者: 犬冠 雲映子
異界へ行っちゃった
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空から槍が降るかも

 ある昼間、空から槍が降った。槍は結構重たく、軽々と人を貫き、屋根も貫通した。

 何人もの人が槍に刺さり、死んだ。




 左江内 光眼は丁度、例の神殿にいて槍の雨が降った事すら知らずにいた。

 土埃を被り、何かが記されている石碑。日本語ではない。

 指でなぞってみるが何も得られるものはない。


「宇宙船の中に入れないかな〜〜」

 神殿はどうやら宇宙船の入口を塞ぐように建てられている。まるで侵入者を拒むかのようだ。



「中に入るのなら手伝おうか?」



 いきなり背後から声がして、びっくりしたが、誰かは気にもせず横に来た。

 自分自身より少し背の低い、少女――に見えるナニカだった。確信する。根拠はないけれども。


「えっ」

「おやあ、人違い? 失礼したね」

 紳士的な物言いにさらにあんぐりしていると、彼女はなぜだか大笑いした。


「はははっ! 今日は空から槍が降ってくるな(・・・・・・・・)!!」

「本当?? すごーっ」


「じゃあ、人違いさん。くれぐれも気をつけて、なまじいじくると大変な事になるからね」


「貴方は誰? ねえ、教えて、ねーっ!」

 返事もなく、光眼はむつれた。

槍って結構怖いですよね?

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