急変
「いてえ〜」
珍しく平和な夜の事だった。いきなりドアが開き、満身創痍の四ツ目がやってきた。身体じゅう地にまみれ、切り傷や殴られた跡がある。
何が起きたのか分からず唖然としていると、ベッドにより掛かるようにずり落ちた。
「四ツ目ちゃん!」
「……」
返事がなく、意識があるかも不明だ。
慌てふためき、ハッと自分自身にはユニコーンの角があるのを思い出す。それを抜いて、粉にすれば――
「その角を抜かないで! 凶器になるから」
「そ、そうなの! ナタになっちゃう」
またまたいきなり見知らぬ……でもない人たちが乱入してきた。猿芽と名乗った少女と夢に出てきたケイテキだ。
彼女たちは傷まみれの四ツ目と引き剥がすように、光眼をがんじからめにした。
「なにするのお? ていうか生きてたんだ、ケイテキちゃん」
「ほぼアンタのせいよ! 今はいいから、何もしないで」
あの日のまま、というより印象のままで何だか拍子抜けする。サラサラとした長髪が夜闇に照らされ、誰かに似ているな、と首を傾げる。
「キケン?」
「貴方もヤツらにあったのね」
「キケンにやられたの?」
「毎度毎度の喧嘩みたいなものだから、それに四ツ目はしぶといから大丈夫」
早々に説明され、二人がかりでズリズリと引きずられる。「四ツ目ちゃーん」
「光眼さん、今は私たちの言う事を聞いて下さい。お願いです」
猿芽に念を押され、ハテナながらに脱力する。
「重たっ! 自分で歩きなさいよ!」
「掴まった宇宙人の真似〜〜」
「コイツ頭おかしいんじゃないの?!」




