ナタと言葉は使いよう
「そのナタって、重たいの? デカすぎなんじゃない」
「何でもぶつ切りになるからいい。それに切るたびに泊がついて、捨てるにはもったいない」
ナタの種類は詳しくないが、背中に背負うほどのものは一度も目にした事がない。むしろ森林伐採用ではないかと疑るぐらいだ。
四ツ目は刃から血を拭き取り、または染み込ませるように入念に手入れをしていた。ほんの少し研ぐ。
「妖刀だあ、ひえ〜〜っ」
「そんなもんじゃあねえよ。百年以上よりそってきた大切な道具さ」
まさか四ツ目はパワーアップを兼ねて、切りたいがためにナタを振り回しているのだろうか? だからクラスメイトをあんな一回で。
それならば人道的によろしくない。
「四ツ目ちゃんはナタに振り回されてるんだ! 呪いをt」
「少し思うんだけどよ。お前、わざと変な言葉吐いて自分をごまかしてるよな」
「え? いきなり何? そんな訳ないじゃん」
ナタは赤黒く鈍く光っている。まさにどんよりとした怨念を宿しているかのようだ。
それに光眼が写って、屈折して、嫌な気分になった。
「ふ~ん。まあ、いいや。このナタと同じだよ。そのふざけた言動、言うたびにがんじがらめにされて。最後はそれがないと生きていけなくなるぞ」
意地悪い笑みを浮かべると、ナタを鞘にしまう。
「な、な〜〜!! 性格悪う〜〜」
「バーカ」
「ガキ! ガキンチョ!!」
「お前の方が年下だろ。さて、見張りをするからすきにしな」
いつものようにあぐらをかくと、四ツ目はどこからか小刀を大量に出して手入れを始めようとしている。
「ぬ、ぬーっ!!」




