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球電
いきなり電線が爆発し、連なるように周辺の電信柱の部品が弾けた。
眠ろうとしていた光眼は破裂音に似た爆音に身を起こす。
とんでもない音だった。落雷だろうか。
しかしどうやら近隣の電信柱が発信源ではないらしい。伝言ゲームのように、伝播していったみたいだ。
証拠に街の人々が外に出たり、ザワザワとなにか騒いでいる。
「電気が!」
「きっと発電施設がどこかにあるのよ!」
「どっちからだ? そっちにいけば見つかるかもしれない」
なるほど、光眼は馬鹿なので関心した。発源、もとを辿ればこの異常な状態を戻せるかもしれない。
と、街の人々は考えたわけだ。
「行こう! 早めに行けば自分たちの取り分になる」
「そうだそうだ! 俺たちのモンにすればいい!」
続々と窓辺の向こうで人の群れが走っていく。「うーん、ボクはいいや……」
それより眠たいので寝よう。
ベッドに横たわり、空想していると眩い光が炸裂した。今度は音がない。
ハッと窓に張り付くと、大きな光の球がフワフワ浮いていくのが見えた。
「球電だ!」
噂には聞いた事があるが――本当にあるなんて。
妖精を見た。そんな気分だ。
「あの人たち、電気分けてもらえたのかな。いいなあ〜〜」




