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四ツ目の目

「ねえ、何で犬の耳が生えてるの? コスプレ? それとも魔法少女みたいに変身できるの?!」

 四ツ目が部屋でナタの手入れをしている、のを眺めていたが、気になった事を尋ねてみた。



「変身? この世界にいたら人間じゃなくなんだよ」

「耳が4つあるじゃん」

「3つだ。右耳は潰されてる」



 銀毛の垂れた耳は確かに左側しか生えていない。

 ナタは血が染み付いて変色してはいるが、綺麗に手入れされているのか、鈍い輝きを放っている。


「もしかして妖精とかと戦って?」

「妖精? そうかもな。お前こそユニコーンの角刺さったままでおかしいだろ」

「慣れた」


 話にならない、と四ツ目は巨大なナタを鞘にしまった。


「ねえ、何で四ツ目っていうの」

「目が4つあるからだ」


「え、どこに?!」

「ここに」

「えー! 眉毛が目なの」


 麻呂眉だと思っていたのは目だったのか。光眼は己の眉をいじったが普通だった。


 今のところ、身体に異変はない。だがいつか天使みたいな羽が生えたり、動物になってしまったりするのだろうか。


「ここに長年いたら三ツ目になるかもな」

「やだなあ」

「ユニコーンの角はいいのか……」

眉毛の位置に目があります。

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