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聖邪混濁 〜寒い冬から暑い夏へ〜  作者: anishina
第四章 二人の世界
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初めての共同作業 ファーストバイト

昨夜はとんでもない目にあった。

まさか、ずっとあんな事やるなんて。

結局、僕が途中で気を失うように寝ちゃったから、

あの後のアツイ様はどうしたんだろうー。


神殿で教えて貰ったのが全然役に立たなかった。

もっと、こう、アツイ様と僕がベッタリネッチョリ溶け合うようなのを思い描いてたのにー!

なんであんなに躍動的なの?

なんであんなに刺激が強いんだよー!

ああ、でも思い出すと、あれをもう一回して欲しくなるなんて・・・

おかしいよー!

僕、怖くなってきた。

アツイ様以外の人とは、もうするつもりはないけれど、

もし、したとしても僕、感じないかもしんないー。

アツイ様無しではもう無理かも・・・


はっ!アレを近衛騎士は6時間もしてたって言ってたよね。

僕が体力持たなかったら、近衛騎士があの後を引き継ぐの?

そんなの、ダメ!いやだよ。

僕、本気で体力作りしよう。うん。絶対!


「サムイ、何ブツブツ言ってんだ?

飯も体力、筋力に重要なファクターなんだぞ?

しっかり食えよ。

ああ、食わせて欲しいのか?ならいいぞ。

俺の膝の上に来るか?」


「え!いいの?行く行く!」


タタタタ、ちょこん


「ふふふー、アツイ様のお膝ー!」

サムイはそのままアツイの胸にしなだれかかる。


「はあー、スーハー、アツイ様の匂いがするー。」


「ほお、お前、昨夜に比べて元気になったな。

回復力は人より高いのか。スキルのせいか?

なら・・・ふむ。大丈夫かもな。

さあ、それより飯だな。

サムイ、口開けろー。あ〜ん。」


きゃああ、アツイ様があ〜んって言ったー!

「はーい、あ〜〜ん!」


パク!モグモグ、モグモグ、ん?ゴリゴリ、モグモグー、ガリガリ、モグモグー。ゴクン。

「アツイ様?なんだかとても固い物が入ってるみたい?

味は美味しいけど・・・何だろう??」


「んー、全部食べたら教えてやるよ。さあ!サムイ、食え!あ〜ん」


「アツイ様?なんだか嫌な予感がするんだけど・・・」


「気のせいだ。サムイ、ホラ、アーン」


「なんか、カタコトになってない?何?何が入ってるの?僕、今ごっくんしちゃったよ?

アツイ様?教えて?ねえーったらあー。」


「チッ、サムイ、俺を信じてくれないんだなあー。俺、悲しいなあー。

これはな。筋肉にいいんだ。タンパク質が豊富なんだよ。

この辺りで食える食材の中ではダントツなんだ。

さあ、食えるな?筋肉つけなきゃな!」


「えええー、今お話しする前に舌打ちしたよね!ね!

あ!壁際にいるの、執事のバルさんって言うんだよね!

ね!バルさん!これ何が入っているか教えて欲しいんだけど!」


「あー、アツイ様。流石にお可哀想かと。

知らないで食べるより、知った上で食べた方がより筋肉にいいでしょう。

サムイ様。食べられない物ではありません。

アツイ様や、騎士団の猛者達は食べておりますよ?大丈夫です。

シェフに美味しく調理していただいてますし、どうぞお召し上がり下さい。」


「そ、そんな風に言われたら、食べない選択肢無いよね。

じゃあ、じゃあね、アツイ様と交互に食べる!

それなら僕大丈夫だから!1人で食べるのは少し怖いよ。」


「はあ、わかったよ。じゃあ、サムイ、俺に食わせてくれよ。あ〜ん」


「うわあ!うん!はい!アツイ様!」


ん、ゴリゴリ、ガリガリ、ゴクン。

「うん、うちのシェフは腕がいい。さあ、サムイの番だ。はい、あ〜ん」


「あ〜ん」


モグモグ、ゴリゴリ、モグモグ、ガリガリ、ゴクン。

「ふううー、顎が疲れちゃうね。で、この食材は何?」


「ん?コオロギだ。昆虫を乾燥させてな、栄養価を高くしてるんだ。

バッタの時もあるぞ?そこら中にいるからな。」


「昆虫ーー・・・・・」

ふーーーー、バタン


「おい!サムイ!まだ食い終えてないぞ!気を失うな!バシバシッ

おーい、勿体無いお化けが出てくるぞーーーー!」


「はっ!勿体無いお化け!食べます!」


ガリガリ、ゴリゴリ、ゴクン、

ゴリゴリ、ガリガリ、ゴクン。


「僕、もうお腹いっぱいです!ご馳走様でした!

アツイ様!お部屋で休憩していいですか?」


「あ、ああ、お前、大丈夫か?どっか頭のネジ飛んだか?」


「いいえ!美味しいお食事ありがとうございました!

では、失礼します!」


ダダダダダダーーー、バタン


「あー、本当に大丈夫だったのか?・・・バル、あれ、大丈夫だよな。」


「だいぶ、おかしかったかと。

アツイ様、お食事を終わられたら、サムイ様と一緒にお散歩されてはどうですか?

気分転換になるでしょう。」


「お、おおう。わかった。すまんな。バル」


「いいえ、とっても楽しく見させていただいていますよ。

なんとも、お二人が可愛らしく。微笑ましいですよ。」


「そう言う事言うのはやめろ!恥ずいわ。」


「くくく、さあ、アツイ様、コオロギ料理、食べてしまって下さいね。」


「ああ、サムイもこれに慣れるといいんだがな。」

ゴリゴリ、ガリガリ、ゴクン。


「ご馳走様。じゃあ、サムイを誘いに行ってくる。」


「はい、行ってらっしゃいませ。」

しかし、もったいないお化けってなんでしょうね。

お二人だけがわかるのが不思議ですねえ。

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